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メルセデスに続き、キャデラックとフォードもF1のV8エンジン復活を支持。新規則によるメーカー大量離脱の懸念が後退

2026年5月13日

 2026年、F1に新たに加わったパワーユニット(PU)マニュファクチャラーのフォードと、現在自社製パワーユニットの開発を進めているキャデラック/GMが、将来V8エンジンを復活させるという動きを支持する姿勢を示した。これにより、2031年からの新レギュレーションによって、メーカー勢がF1から大量離脱するという懸念は和らいでいる。

■FIAとF1が足並みをそろえるV8復活構想

 新たなテクニカルレギュレーション導入時にV8エンジンをF1へ復活させるという計画は、着実に勢いを増している。FIAとF1は、この変更を推進するために珍しく足並みをそろえており、この方向性についてメルセデスは支持を表明。フェラーリについては、F1へのコミットメントは揺るがないため、この件について特別な声明を出す必要はないだろう。


 現在のパワーユニット規則は、より多くのメーカーをF1へ呼び込むために作られたものだ。そのため、グランプリレースにおいてハイブリッド技術の重要度が下がった場合、新規参入メーカーの一部が、F1を離れるのではないかという懸念が存在している。そもそも現行規則は、策定交渉の過程でアウディとポルシェの要求に沿う形で作られた側面が強かった。


 最終的にポルシェは、レッドブルの大規模株式取得に失敗したことで計画を断念した。しかしアウディは新規則のF1への参入を決断し、ザウバーを買収したうえで独自パワーユニットを開発し、2026年からF1に出場している。


 レッドブルは、ポルシェとの交渉を終えた後、フォードを説得し、自社製パワーユニットの設計・開発における協力関係を構築した。そしてキャデラックは、アンドレッティによる参入計画を引き継いで参戦。ゼネラルモーターズ(GM)は現在、独自パワーユニットの開発を進め、2029年の実戦投入を目標にしている。

2026年F1第4戦マイアミGP
2026年F1第4戦マイアミGP スプリントスタート

■GMとフォードが示したV8への支持

 アメリカの両メーカーが現行パワーユニットに巨額の投資を行っていることを考えれば、たとえ電動パワーの比率が低いV8エンジンに変更されたとしてもF1参戦を継続するという意向を彼らが示したことは、FIAとF1にとって大きな安心材料になる。

セルジオ・ペレス(キャデラック)
2026年F1第4戦マイアミGP セルジオ・ペレス(キャデラック)

 GM社長マーク・ロイスは、マイアミGP期間中にアメリカメディアへ対し、「私はV8エンジンも、そのサウンドも大好きだ」と語った。


「もしF1、FIA、そして各チームが『V8へ戻る』と決めるのであれば、我々は準備ができている」


 規則変更を1年早めて2030年に行うことを、多くのチームが支持している。それが実現すれば、GMが2029年に自社製パワーユニットをデビューさせる場合、わずか1年しか使用できないハイブリッドパワーユニットの開発に多額の資金を投じることになってしまう。キャデラックF1チームCEO兼株主であるダン・タウリスは、現在開発中のPUを少なくとも2シーズンは使用できることを望んでいる。


「我々はレギュレーションに関する議論を非常に注意深く見守っている。2031年より前に規則が変わる可能性もあるが、逆に2031年まで変更されない可能性もある」とタウリスは述べた。


 2029年にV6パワーユニットを投入する方針については、「資金面とは関係なく、できるだけ早くキャデラック製パワーユニットをグリッドに送り出すことが重要だと考えている。それが私にとっての最大の焦点である。もし前倒しできる方法があるならそうするが、現時点での目標は依然として2029年だ」と強調した。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2026年F1第4戦マイアミGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

 一方、フォード・パフォーマンス・モータースポーツのグローバルディレクター、マーク・ラッシュブルックも、GM社長と同様の見解を示している。彼はマイアミで、「自然吸気V8エンジンを数多く製造している企業として、我々はF1でV8を見られることを歓迎する」と語った。


 つまり、現在F1に関与しているメーカーの中で、V8復活の将来についての立場が明らかでないのは、アウディとホンダのみということになり、少なくともメーカーの大量離脱が起こらないことは保証されているようだ。



(GrandPrix.com)


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