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フェルスタッペン、早ければ2028年のル・マンにフォードのハイパーカーで参戦?「多くの条件が揃う必要がある」と責任者

2026年5月9日

 フォード・レーシングのグローバルディレクター、マーク・ラッシュブルックによると、フォードは将来的にル・マン24時間レースにおけるWEC世界耐久選手権ハイパーカープログラムに、マックス・フェルスタッペンを参加させる機会を逃したくないと考えているという。


 ただし、実現には「多くの条件が整う必要がある」とラッシュブルックは認めた。

■「彼のF1キャリア中に実現する可能性はある」

 4度のF1世界チャンピオンであるフェルスタッペンは来週末、ウインワード・レーシングが運営するメルセデスAMG GT3エボでニュルブルクリンク24時間レースに初参戦する予定だが、以前からフランスの耐久レースの伝統であるル・マン24時間レースにも参戦したいという願望を表明している。


 今シーズンからレッドブル・フォードのパワートレインを使用するレッドブル・レーシングでF1に参戦しているフェルスタッペンについて、ラッシュブルックは、スポーツカーレースでも起用したいと述べた。


「ぜひ実現させたい」とラッシュブルックは、今週末のWEC第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースにおいて、集まった記者団に語った。


「しかし、そのためには多くの条件が揃う必要がある。もちろん、実現すれば我々にとっても、このスポーツにとっても素晴らしいことだし、ぜひ実現してほしいと思っている」

フォード新型LMDh
フォードが2026年1月に発表した、新型LMDh車両のイメージ

 フォードの新型LMDh規定車両のWECハイパーカークラスへのデビューイヤーとなる2027年のル・マン24時間レースへの参戦について話し合いがあったかと問われたラッシュブルックは、「2027年については話していない。スケジュールや状況次第ではあるが、(彼のF1キャリア中に)実現する可能性はある」と答えた。


 フェルスタッペンのレッドブルとの現在のF1の契約は2028年シーズン終了までとされており、今夏のポイントランキングでトップ2に入れなかった場合、契約解除条項が発動される予定だが、現状ではその可能性は低いとみられている。


 フェルスタッペンは今年、F1の新パワーユニット規則に強く反対してきたが、来シーズンに向けて若干の変更が発表されたばかりだ。

「マックスは本当のバトルを望んでいた」メルセデスAMG責任者が明かすフェルスタッペンのニュル24時間参戦に向けた動きと現在の課題
フェルスタッペン組の3号車メルセデスAMG GT3エボ。3月21日に行われたNLS第2戦でポール・トゥ・ウインを達成したかに思われたが、レース後にタイヤ規定違反が判明。失格となった

 一方ラッシュブルックは、28歳のフェルスタッペンとの話し合いは数年前から続いており、フェルスタッペンは「適切なプログラムがあれば」ハイパーカーへの参戦に意欲的であると明かした。


「ほとんどの話し合いは3年以上前から続いており、今はただ、すべてがうまくいく適切な機会を探しているところだ」とラッシュブルック。


 フェルスタッペンは来週末、ニュルブルクリンク北コースでメルセデスAMGを駆るが、ラッシュブルックはいつか状況が変わることを期待している。


 Sportscar365が入手した情報によると、フォードはフェルスタッペンにマスタングGT3エボで、ニュル24時間と、彼が所属するフェルスタッペン・レーシングチームでGTワールドチャレンジ・ヨーロッパの双方に参戦するよう強く働きかけていたという。


「フォードのドライバーにはフォードに留まってほしいと思っている」とラッシュブルックは語った。


「彼がそうした理由も理解している。我々は、彼の情熱を高く評価している」


「我々は彼がF1でフォードのためにしてくれていることを、高く評価している。そして、彼の人間性も高く評価している。彼がレースに熱中していることは素晴らしい。シムレースであれ、レースであれ、それは彼をさらに成長させる」


「今の彼にとって、このプログラムは最適だ。もちろん、スポーツカーの世界でフォードのマシンに乗ってほしいと思っている」

フェルスタッペン組メルセデスAMGの優勝剥奪。タイヤ規定違反で失格、NLS2の勝利はローヴェBMWの手に
トップを争うフェルタッペン・レーシングの3号車メルセデスAMG GT3エボとローヴェ・レーシングの99号車BMW M4 GT3エボ 2026年NLS第2戦

■2027年ラインアップはほぼ確定。将来的には育成ドライバー起用も視野

 ラッシュブルックはまた、フォードが来年のハイパーカーデビューに向けて、ドライバーラインアップをほぼ確定させていると述べた。


 これまでにローガン・サージェント、セブ・プリオール、マイク・ロッケンフェラーの3名が明らかにされているが、フォード・レーシング・ハイパーカー・プログラム・マネージャーのダン・セイヤーズによれば、来月のル・マン24時間でさらに2名のドライバーが発表される予定だという。


 ポルシェのスタードライバー、マット・キャンベルが新加入ドライバーのひとりである可能性が高く、トヨタのWECエース、マイク・コンウェイがフォードの候補に入っているという噂もある。


「まだすべての契約は済んでいないが、目標は明確で、話し合いも進めており、契約締結は間近だ」とラッシュブルックは付け加えた。


「プログラムを発表する前から、そして今週末も、大きな関心が寄せられている。しかし、現時点では、かなり集中して取り組んでいる」

2027年参戦のフォード、元F1ドライバーのサージェントら3名のハイパーカードライバーを発表。搭載エンジンも決定/WEC
フォード・ハイパーカードライバーとして最初に指名されたローガン・サージェント、マイク・ロッケンフェラー、セブ・プリオール

 6名のドライバーに加えてリザーブドライバー1名と契約するのかと問われたラッシュブルックは、ファクトリースポーツカードライバーをより幅広く活用していく方針であることを明らかにした。


「セブとロッキーがGT3プログラムからハイパーカーに移ったように、ハイパーカードライバーやGT3ドライバーといった枠にとらわれず、必要に応じて動員できるドライバーの総合的な戦力として捉えている」


 ラッシュブルックはまた、今年14人に拡大したフォード・レーシングのドライバー育成チームのメンバーも、将来的にハイパーカー参戦の可能性を秘めていると語った。


「マスタング・チャレンジは素晴らしいイベントだ」とラッシュブルックは付け加えた。


「昨年、マスタング・チャレンジで圧倒的な強さを見せたロバート・ノーカーの例を見ればわかるだろう。彼は現在、ネイト・シセロとともにマスタングGT4をドライブしている


「我々はこうした育成を継続していきたいと考えている。数年後には彼らのうちのひとりがハイパーカーに参戦するかもしれない。我々はドライバー育成システム全体を包括的に見据えている」



(autosport web)


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