他を寄せ付けなかったピアストリ&ノリス、フェルスタッペンの戦略に注目「3ストップを試すとは驚いた」
2025年6月2日
2025年F1スペインGP決勝で、マクラーレンのオスカー・ピアストリはポール・トゥ・ウインで今季5勝目を挙げ、ランド・ノリスは2番グリッドから2位に続いた。
マクラーレンは2ストップで走り切る計画を立てていたが、レース終盤のセーフティカーにより3回目のタイヤ交換を実行。リスタートが後方のドライバーたちにチャンスをもたらしたが、マクラーレン2台はトップ2を守り切った。
ピアストリはピットストップ直後を除いたすべての周回をリード、ファステストラップも記録した。ノリスはスタートでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)にかわされて3番手に落ちたものの、13周目に2番手の位置を取り戻した。その後、前を行くピアストリを追ったが届かず、終盤のセーフティカー後の残り数周でも最終的に2.471秒差をつけられた。ノリスは3番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)に7.984秒のギャップを築いてフィニッシュした。
ドライバーズランキング首位のピアストリは、前戦モナコで2位ノリスとの差がわずか3ポイントに縮まってしまったが、スペインでの優勝により10ポイントに拡大した。

■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=1位(66周/66周)
1番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ソフト→ソフト
「(66周を)おおむね完璧に管理できたと思う。とても良いスタートを決めて、ファーストスティントをうまくやったことで、その後のレース展開が少し楽になった」
「トラフィックを切り抜けるのは本当に大変だった。3秒、4秒後方からでもダーティエア(乱流)の大きな影響を受ける。突破するのが難しい瞬間もあったけれど、必要な時にプッシュしてペースを解き放つことができたと思う」
「終盤のセーフティカーの場面でも、うまく対処できたと思うし、自分には十分なペースがあることも分かっていた。良い週末だったよ」
「マックスが3ストップ戦略を試みたのは少し驚きだった。うまくいきそうだったよね」
「今週末の自分たちの仕事に誇りを感じている。FP1はベストな内容ではなかったが、その後しっかりと立て直すことができた。モナコからの立て直しとしては素晴らしい週末だった」
「本当に文句のつけようがないよ。素晴らしいシーズンを送っているし、今回の週末は、まさに自分がずっと求めていた内容だった。必要なときに必要なことを確実に遂行できた。それがすべてだ」
「今回もチームは素晴らしいマシンを与えてくれた。今はレースで勝つのが本当に楽しいし、自分自身が楽しんでいるだけでなく、チームも同じように楽しんでくれていたらいいと思っている。観客席の皆さんにも感謝したい。たくさんの応援を受けた」

■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=2位(66周/66周)
2番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ソフト→ソフト
「全力を尽くした。オスカーは今日、本当に良いレースをした。僕には彼と同じペースがなかったが、最善を尽くした」
「長いレースで、終盤に何が起きてもおかしくなかった。ふたりとも、セーフティカー後のリスタートでは結構スライドしていたしね。楽しくて良いレースだったし、何よりチームとして1-2フィニッシュを決められたことはさらに良かった」
「全体的にはかなりシンプルなレースだったと思う。マックスが3ストップ戦略をとったことで、少し面白くなったけどね。彼のペースは強力だった」
「何度かオスカーに追いつこうとしたが、4秒以内に近づくと、すぐにダーティエアの影響が大きくなってくる。するとタイヤの温度が上がり、ダウンフォースを失い、プッシュするとスライドするようになる。そうなるともう負のスパイラルに陥ってしまうんだ」
「ペース自体は良かったと思うが、ダーティエアの影響が大きすぎた」
「それでも良い週末だった。今週末は彼の方が優れていたから、僕は負けた。彼は昨日の(予選で)素晴らしいパフォーマンスを発揮し、それが今日のアドバンテージにつながった」
「自分のどこを改善する必要があるかは分かっているし、何をより良くすべきかも分かっている。そして、それを実行できるという自信がある。どれだけ勝ちたいと思っても、すべてのレースに勝てるわけではない。進歩には時間がかかるし、僕は今、進歩のために努力しているところだ」


(autosport web)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 186 |
2位 | ランド・ノリス | 176 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 137 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
5位 | シャルル・ルクレール | 94 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 71 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 48 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 42 |
9位 | アイザック・ハジャー | 21 |
10位 | エステバン・オコン | 20 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 362 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 165 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 159 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 144 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 54 |
6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 28 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 26 |
8位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 16 |
9位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 16 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 11 |

