最新記事
- フェルスタッペン予選5番手「ベガス用リヤウ...
- 【角田裕毅F1第22戦展望】ファクトリーと現場...
- 角田裕毅が予選7番手「大満足。アップグレー...
- クラッシュで50Gを超える衝撃を受けたコラピ...
- 【F1第22戦予選の要点】苦戦予想を覆すアタッ...
- 【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP予選
- ラッセルが今季3度目のPP獲得。ガスリーと角...
- 【タイム結果】2024年F1第22戦ラスベガスGPフ...
- FIAがフロア摩耗に関する取り締まりを強化。...
- レッドブル&HRC密着:フロントタイヤへの熱...
- 【角田裕毅F1第22戦展望】昨年の反省をもとに...
- ボッタス、PUエレメント交換で5グリッド降格...
【F1第22戦予選の要点】苦戦予想を覆すアタック。ラッセルとガスリーが見せた2つのサプライズ
2024年11月23日
2024年F1第22戦ラスベガスGPの予選では、ふたつの大きなサプライズがあった。ひとつはジョージ・ラッセル(メルセデス)のポールポジション獲得である。メルセデスは初日から速さを見せ、3回のフリー走行、そして予選Q1からQ3まで全セッションで、ラッセル、もしくはそのチームメイトであるルイス・ハミルトン(メルセデス)がトップタイムを叩き出した。
しかし事前の予想では、タイヤの温まりに手こずる傾向のあるメルセデスは、路面温度が15度を超えず、長い直線の全開走行中にタイヤがさらに冷えるラスベガス・ストリップ・サーキットでは、大苦戦するはずだった。この結果には、ラッセル自身も「予想外だった。これだけ速いとはね」と、驚きを隠さなかった。
「しかもQ3最初のアタックで壁に少し当てて、大急ぎでフロントウイングを交換したからね。間に合うか、ヒヤヒヤだったよ」と、ラッセル。
「でも最後のアタックは、自信があった。クリーンラップさえ取れれば、少なくともフロントロウには着けると思っていた。明日はこの予選結果を、そのまま勝利に繋げられたらいいね」
そしてもうひとつのサプライズが、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)の予選3番手だった。前戦サンパウロGPは13番グリッドから、3位表彰台をもぎ取った。しかしあれはいわば、天候と赤旗中断のタイミングに助けられたもの。決してアルピーヌの戦闘力のおかげではないはずだった。
ところがラスベガスでも、ガスリーはフリー走行と予選全セッションでトップ10以内に入る速さを見せているのだ。一方チームメイトのエステバン・オコン(アルピーヌ)は、逆に1回もトップ10内に入れず。予選も終始ガスリーに0.2〜0.3秒差をつけられ、Q2敗退の11番手に終わった。
そもそも3本の長いストレートを低速コーナーで繋ぐラスベガスは、かなりのパワーサーキットである。パワーの優劣がタイム差に影響するいわゆる“パワーセンシティビティ”では、パワーサーキットの代名詞というべきベルギーのスパ・フランコルシャンに次ぐと言われる。
そのため、4メーカー中もっとも非力なはずのルノー製パワーユニットを搭載するアルピーヌは、この点でも不利なはずだ。実際、予選直前に行われたFP3でのガスリーの最高速は、スピードトラップ、フィニッシュラインともに最速ドライバーより約9km/h遅かった。
ではその分低速コーナーで稼いで、区間タイムが速かったかといえば、必ずしもそうでもない。予選Q3でガスリーに0.12秒差をつけられ4番手に終わったシャルル・ルクレール(フェラーリ)は、3区間の自己ベストを繋げば、その差は0.034秒まで縮まり、あと一歩でトップ3に届いていた。つまり区間タイムをうまくまとめたことが、ガスリーの勝因だったと言えそうだ。
ちなみに、今回の予選3番手は意外にもガスリーの予選自己最高位である。これまで2020年F1第8戦イタリアGPでのF1初優勝を含む5回の表彰台経験のあるガスリーだが、そのすべては後方グリッドから追い上げた結果だった。明日の決勝レースは、はたしてどんな戦いを見せてくれるだろうか。
(柴田久仁夫)
関連ニュース
11/22(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
11/23(日) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
11/24(日) | 決勝 | 15:00〜 |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 393 |
2位 | ランド・ノリス | 331 |
3位 | シャルル・ルクレール | 307 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 262 |
5位 | カルロス・サインツ | 244 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 192 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 190 |
8位 | セルジオ・ペレス | 151 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 62 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 31 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 593 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 557 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 544 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 382 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | BWTアルピーヌF1チーム | 49 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 46 |
8位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 44 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
第23戦 | カタールGP | 12/1 |