F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

【角田裕毅F1第16戦分析】接触でフロアにダメージ、ブレーキング時の挙動も不安定に。前戦のミスを見直しスタートは改善

2024年9月2日

 F1第16戦イタリアGPのレーススタート前、レコノサンスラップを終えて16番グリッドにマシンを止めた角田裕毅(RB)は、このグランプリから新しく担当のレースエンジニアを務めることとなったエルネスト・デジデリオを探して歩を進めた。レース前、無線ではなく、肉声で会話する最後のチャンス。角田はデジデリオと最新の情報交換と最後の確認を行った。


 そのふたりにゆっくりと近づいていく人物がいた。前戦オランダGPまで約3年半、角田のレースエンジニアを務めてきたマティア・スピニだった。角田の横に立ったスピニだが、ふたりの会話に割り込むことなく、まるでふたりを見守るかのように、静かに会話を聞いていた。角田も横にいるかつての盟友と目を合わせることもせず、新しいレースエンジニアのデジデリオだけを見つめ、デジデリオの話を集中して聞いていた。

【角田裕毅F1第16戦分析】
イタリアGPの決勝前にグリッドで話すデジデリオと角田。それをスピニが見守った


 こうして、角田とデジデリオは、ふたりによる初めてのレースに臨んだ。


 前戦オランダGPでは、スタートでポジションを落とした角田。その後、データを確認したところ、原因は角田のクラッチをつなぐときのパドルのリリース操作に関係していたことが判明した。


「そんなに複雑なことではなく、モンツァに向けてはこれまで以上に気をつけた」と言う角田は、ポジションを維持して1コーナーを通過していった。その後、1周目のバックストレートで2台を抜いて14番手にポジションアップした角田は「タイヤもマネージメントできていたので、いいレースができる」と感じながら、周回を重ねていた。


 ところが、1周目のポジション争いで後退していたニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)が、徐々に角田の背後に迫ってくる。そして、5周目の1コーナーで角田のインに飛び込む。しかし、ブレーキをロックさせたヒュルケンベルグは止まりきれずに、角田と接触した。

【角田裕毅F1第16戦分析】
2024年F1第16戦イタリアGP 決勝レースの5周目、ターン1で角田裕毅(RB)とニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)が接触した


「ハースのマシンがすごく遠いところからタイヤスモークを上げながら突っ込んできて、僕のインサイドにヒットしてきました。僕には何もすることができませんでした」


 順位を下げながらも次の周も走行を続けた角田だが、フロアに大きなダメージを負った角田は、1コーナーのブレーキングで挙動が不安定となり、止まりきれない。そのため、7周目にピットインし、そのままレースを終えた。

【角田裕毅F1第16戦分析】
ヒュルケンベルグとの接触後、角田のマシンは挙動が不安定なり、ターン1のブレーキングで白煙が上がった


「もしかしたら、ポイントを獲れたレースだったかもしれませんが、それよりも痛かったのは、今回持ち込んだ新しいフロアの走行データを集められなかったことです。それができなかったのは、チームとして痛いです」


 なお、ジョニー・ハーバートを含むモンツァのレーススチュワードは、事故の責任はヒュルケンベルグにあるとして、ヒュルケンベルグに10秒ペナルティと2点のペナルティポイントを科している。



(Masahiro Owari)




レース

9/13(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
9/14(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
9/15(日) 決勝 20:00〜


ドライバーズランキング

※イタリアGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン303
2位ランド・ノリス241
3位シャルル・ルクレール217
4位オスカー・ピアストリ197
5位カルロス・サインツ184
6位ルイス・ハミルトン164
7位セルジオ・ペレス143
8位ジョージ・ラッセル128
9位フェルナンド・アロンソ50
10位ランス・ストロール24

チームランキング

※イタリアGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング446
2位マクラーレン・フォーミュラ1チーム438
3位スクーデリア・フェラーリ407
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム292
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム74
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム34
7位マネーグラム・ハースF1チーム28
8位BWTアルピーヌF1チーム13
9位ウイリアムズ・レーシング6
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第17戦アゼルバイジャンGP 9/15
第18戦シンガポールGP 9/22
第19戦アメリカGP 10/20
第20戦メキシコシティGP 10/27
第21戦サンパウロGP 11/3
  • 最新刊
  • F1速報

    Rd15 オランダ&Rd16 イタリアGP号