モナコ政府観光会議局は、4月末から5月末にかけて『モナコ3大モーターレース』に数えられるABB FIAフォーミュラE世界選手権第8戦モナコE-Prix、モナコ・ヒストリック・グランプリ、F1世界選手権第8戦モナコGPの開催をアナウンスするとともに、3大会のメインビジュアルを公開した。

　地中海沿岸位置する都市国家のモナコでは、第二次世界大戦以前からモータースポーツが盛んに行われている。1950年のF1開催初年度からシリーズに組み込まれたモンテカルロ市街地コースでのF1モナコGPは、フランスのル・マン24時間レース、アメリカのインディ500並ぶ世界三大自動車レースにも数えられる。モナコではモナコE-Prix、モナコ・ヒストリック・グランプリ、F1モナコGPの3大会を『モナコ3大モーターレース』と呼称しており、今年も4月末から5月末にかけて開催される。

　日程順でまずは、フォーミュラE第8戦モナコE-Prixが4月27日に開催される。続けて5月10〜12日には歴代の名車によるモナコ・ヒストリック・グランプリが行われ、第14回目となる今回も全8クラスによる見応えのある走りが楽しめそうだ。そして5月23〜26日には第81回F1モナコGPが開催され、同週末にはF1登竜門のFIA F2、FIA F3、そしてポルシェ・カップカーによるワンメイクシリーズの最高峰に位置するポルシェ・モービル1スーパーカップがサポートレースとして開催される。

　これら『モナコ3大モーターレース』の開催にあたり、モナコ政府観光会議局は3レースのメインビジュアルを公開した。それぞれのシリーズに合わせたデザインとなっており、なかでもモナコ・ヒストリック・グランプリのビジュアルは、往年のファンには懐かしさを抱かせるフォントやイラストが使用されている。

　2024年の『モナコ3大モーターレース』はそれぞれどのようなレースとなるか。F1に参戦する角田裕毅（RB）のモナコ初入賞は叶うか。そしてFIA F2挑戦中で、今回がモンテカルロ市街地コース初挑戦となる宮田莉朋（ロダン・モータースポーツ／TGR WECチャレンジプログラム）の走りにも注目したいところだ。