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F1技術解説アメリカGP(1):レッドブルが注目。ストレートでリヤが下がるメルセデスW12のシステム

2021年11月2日

 2021年F1第17戦アメリカGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察、印象に残った点について解説する。今回は、メルセデスに速さをもたらすサスペンションシステムを取り上げる。


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 直近2戦でのメルセデスとレッドブル・ホンダの予選の速さを比較すると、以下のような結果が出た。


 第16戦トルコGPでは、メルセデスが0.4パーセント速かった。それが第17戦アメリカGPでは、逆にレッドブル・ホンダが0.22パーセント凌いでいる。つまり両GPでのパフォーマンス差は約0.6パーセントもの振れとなっている。こんなふうにサーキットごとに両チームの優位がここまで大きく上下することを、どう説明すればいいのか。そこからは、ふたつの仮説が浮かび上がってくる。


 ひとつ目の仮説は、今年のイスタンブールの路面は各チームが事前に予想したよりはるかにグリップレベルが高く、レッドブルは特にその影響を強く受けてリヤのグリップが勝ってしまい、他チームよりもアンダーステアに苦しんだというものだ。フロントとリヤのバランスに手こずった彼らは、最後までメルセデスとの差を埋めることができなかった。


 そしてもうひとつの仮説が、「魔法のデバイス」とレース現場で話題となった、メルセデスの独特のサスペンションシステムの影響である。このデバイスは、サーキットによって有効性のレベルが異なるのではないかと考えられる。


 F1チームの空力エンジニアたちは、ストレートでいかにドラッグを減らして最高速を伸ばすか、そしてコーナーではいかにダウンフォースを増やして安定したコーナリングを可能にするかに腐心してきた。その努力が生み出したひとつが、ストレートでリヤの車高を下げて最高速を上げる効果を持つダンパーだ。


 そのアイデア自体は、決して新しいものではない。それが今回改めてクローズアップされたのは、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表が、「トルコGPでメルセデスの最高速が優れていたのは、リヤの車高が極端に下がっていたからだ」と発言したのがきっかけだった。


 バルテリ・ボッタスが最終コーナーを立ち上がってメインストレートを駆け抜ける下の3枚の写真からも、顕著な変化がおわかりだろう。

メルセデスF1 W12の車高の変化
メルセデスF1 W12の車高の変化

 1枚目はストレートの立ち上がりで、リヤに強大な荷重がかかったことでマシンが大きく沈み込んでいるのがわかる。それがストレート中央付近の2枚目の写真を経て、最も速度の上がるストレートエンドの3枚目の写真になると、いったん上がったリヤの車高が再び沈み込んでいる。


 メルセデスはどんな方法で、ストレートでリヤを下げることを可能にしているのか。次回「その2」で詳しく説明しよう。



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(翻訳・まとめ 柴田久仁夫)


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