ホンダが1991年以来のシーズン8勝目「思い出に残る一戦。ファンの期待に応えられてほっとした」と田辺TD/F1第13戦
2021年9月6日
2021年F1オランダGP決勝で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは優勝、セルジオ・ペレスは8位だった。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは4位、角田裕毅はトラブルでリタイアしている。
フェルスタッペンは自身のホームグランプリをポール・トゥ・ウインで飾り、今季7勝目。ドライバーズ選手権においてルイス・ハミルトン(メルセデス)を抜き返し、3ポイント差でトップに立った。
ホンダF1にとっては通算87勝目、シーズン8勝目を挙げたのは1991年以来となる。
ペレスは予選で渋滞の影響を受けて16番手にとどまったため、チームはシーズン今後を考慮し、ここでパワーユニットのエレメントを交換し、ペナルティを受けることを決めた。ペレスのマシンにはシーズン4基目のICE、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-K、エナジーストア、コントロールエレクトロニクスが入れられ、エナジーストアは仕様の違うものに交換されたため、ピットレーンからのスタートを義務づけられた。
ホンダはペレスのパワーユニット交換について、次のように説明している。
「レース前、セルジオ・ペレスのマシンに新たなパワーユニット(PU)を投入し、グリッド降格ペナルティを受けました。これは戦略的な理由によるもので、ハンガリーGPでのクラッシュによってPUがダメージを負っていたことや、予選16番手というグリッドなどの状況を総合的に判断して新コンポーネントの投入を決定しました。この中にはスペックの異なるものもあったことから、レギュレーションにより、ペレスはピットレーンスタートとなりました」
角田は、パワーユニットにデータ異常が見られたため、ピットに戻ってリタイアすることになった。ホンダは問題について調査中であると述べている。
■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
今日のオランダGP決勝は、レッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手の素晴らしい走りとレース展開で優勝を獲得することができました。
2台のメルセデスを相手に簡単なレースではありませんでしたが、チームの的確な戦略とピット作業により、彼らの猛追を押さえてのポール・トゥ・フィニッシュとなりました。
加えて、週末を通して、素晴らしい雰囲気を作り上げてくれたオランダのファンにも、感謝の言葉を送ります。
4番手からスタートしたスクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手は、1ストップ戦略を採り、こちらも追い上げてくるフェラーリの2台を相手に素晴らしいパフォーマンスで周回を重ね、チームにとって貴重な大量ポイントを持ち帰ってくれました。
ペレス選手については、昨日の予選結果も踏まえて新PUの投入を決定し、ピットレーンからのスタートとなりました。オーバーテイクの難しいこのサーキットでいくつもの追い抜きを見せて8位入賞という結果は、非常によかったと考えています。
角田選手については粘り強い走りを見せていたものの、PUのデータに異常が見られたためにリタイアすることを決めました。ここから詳細を確認していきます。
フェルスタッペン選手の母国GPということで、大きなプレッシャーを感じながらのレースでもありましたが、優勝を飾れてホッとした部分もあります。
我々ホンダにとっては一度きりのオランダGPになってしまいましたが、皆さんに喜んでもらえる結果を出せたことと、その温かい大声援は我々の思い出のひとつになると思います。
来週に控えるイタリアGP、またその後もまだまだシーズンは続きますので、ここからも2つのチームとともにプッシュを続けていきます。
(autosport web)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 336 |
2位 | ランド・ノリス | 314 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 273 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 237 |
5位 | シャルル・ルクレール | 173 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 125 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 88 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 70 |
9位 | アイザック・ハジャー | 39 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 650 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 325 |
3位 | スクーデリア・フェラーリHP | 298 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 290 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 102 |
6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 72 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 68 |
8位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 55 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 46 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 20 |

第19戦 | アメリカGP | 10/19 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/26 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/9 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/22 |
第23戦 | カタールGP | 11/30 |

