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松田次生のF1目線:データロガーを見てビックリ。予選でのハミルトンの特殊な走り方

2021年5月17日

 フォーミュラ・ニッポンの元チャンピオンで、現在はスーパーGTでニスモのワークス車両でGT500を戦い、スーパーフォーミュラではチーム監督としてKCMGを率いる松田次生がF1について語る連載企画。今回は2021年第3戦ポルトガルGP、第4戦スペインGPを振り返ります。

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 ポルトガルとスペインの2戦が終わって、レッドブルの弱点が見え、対してメルセデスがクルマの作り込みを合わせてきた感じを受けました。ポルトガルはアップダウンが激しく、かつ少しでも追い風だとクルマのスタビリティがなくなります。だからこそフェルスタッペンは、トラックリミットをはみ出したりしてしまいました。

 メルセデスはリヤが安定してハミルトン寄りになってきて、ポルトガルではいい走りをしていました。でもフェルスタッペンも苦しいながらも2位で、あのふたりはとにかく別次元ですね。

 ポルトガルのパッシングポイントは1コーナーですが、みんなアウトから抜いていましたね。たぶん、あそこはインだとアンダーが出てしまうんだと思います。外からだとスピードが乗り、鈴鹿の1コーナーのように抜けるのでしょう。直前では勾配が下っていて、しかもDRSも効いてスピードが出るので、イン側と速度差が出るのだと思います。

 ところでスペインでは僕はフジテレビNEXTで解説をさせていただいたのですが、そこで一部のドライバーのデータロガーを見せてもらいました。実に興味深い内容なのですが、ハミルトンが予選でオーバーラップ(アクセルとブレーキを同時に踏むこと)しているのにビックリしました。逆にフェルスタッペンはオーバーラップしていないんです。予想では逆かと思っていたんですけど、そうではなかったと。

 今季からレギュレーションが変わって、リヤのダウンフォースが減る方向なので、ハミルトンはブレーキング時にリヤが軽くならないようにしているのかと推測します。他にもメルセデスは特殊な走りが見られ、とても意外でした。

 あと、角田君とガスリーの比較も見ることができましたが、角田君の方が中高速コーナーは早めに止めていて脱出速度も速いです。だけど小さいコーナーでは全部ガスリーに負けている。早めに止めているけど、早めには立ち上がれていない。小さなコーナーであるターン13、14、15で一気に差がついてしまっています。

 ガスリーは小技がうまいですね。コーナーの立ち上がりで早めにシフトアップして、スライドを防いでいたりします。角田君は、自分の速いところは活かしつつ、小さなコーナーをうまく回れることが今後の課題かもしれません。F2よりも大きいF1の車体にまだ慣れていないのかもしれませんね。

 彼は無線やインタビューでクルマに対する不満を口にして、後で謝罪のコメントをSNSで発していましたが、もう少し謙虚な姿勢が必要かもしれません。まあ、若いときはそういうこともありますが。

 僕も20歳の時に、フォーミュラ・ニッポンで最年少で初優勝して天狗になった時代がありました(苦笑)。ところが結果が出なくなると、周りがさーっと引いていきました。で、トップチームから下ろされた時に、自分が間違っていたことをしみじみ感じるんです。

 トップチームにいる時は、もともとクルマが速いから乗りこなすことさえできれば結果が残ります。でも下位チームではクルマを作ることも必要になる。その時の僕はそれができなかったから、苦労しました。まあ、逆にそれでクルマを知ることにもなったんですけど。

 そういうことに気づかずに消えていく人もいれば、気づいてまた復活する人もいます。今、角田君はそういう時期なのかもしれませんね。ここはレーシングドライバーとして乗り越えていかなければならない時ですよ!

(Tsugio Matsuda)

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6位アレクサンダー・アルボン16
7位エステバン・オコン10
8位ランス・ストロール10
9位ルイス・ハミルトン9
10位シャルル・ルクレール8

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※中国GP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム78
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム57
3位オラクル・レッドブル・レーシング36
4位ウイリアムズ・レーシング17
5位スクーデリア・フェラーリHP17
6位マネーグラム・ハースF1チーム14
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム10
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9位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム3
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