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F1 Topic:モナコの低速コーナーに課題を抱えるメルセデスの苦悩

2018年5月26日

 モナコGPのフリー走行3回目が終了した。マックス・フェルスタッペンが終盤のアタックでクラッシュするというアクシデントがあったものの、レッドブルが依然として1-2体制を築き、好調さをアピールしていた。 


 レッドブルに続いたのがフェラーリで、木曜日にはルイス・ハミルトンとコンマ1秒差しかなかったアドバンテージをコンマ2秒に広げて予選に臨む。


 一方、メルセデスは木曜日にフェラーリ勢2台の間に割って入ったハミルトンが、この日はフェラーリ勢2台の後塵を拝した。


 フォース・インディアのテクニカルディレクターを務めるアンディ・グリーンは次のように分析する。
「メルセデスのマシンは、伝統的に低速コーナーの進入でフロントが入っていかないアンダーステア症状が出る」


 メルセデスのマシンが低速コーナーで曲がりづらいという症状を抱えていたことは、木曜日のフリー走行2回目の走りからもうかがえる。このセッションをモナコで最も低速のコーナーであるヘアピンで見ていた。印象的だったのは、コーナーの進入でフェラーリがアウト側にタイヤ2本分のスペースを残して(写真1)、直線的にターンインしていくのに対して、メルセデスはアウト側の溝ギリギリまでマシンを振って、ターンインしている(写真2)。



フェラーリ:アウト側にタイヤ2本分のスペースを残している(写真1)


メルセデス:アウト側の溝ギリギリに(写真2)


 メルセデスが低速コーナーで曲がりづらいのは、ミッドコーナーの走行ラインを見てもわかる。ヘアピンでクリップの縁石につけないのである(写真3)。しっかりとクリップについているセバスチャン・ベッテルと見比べるとその違いが鮮明だ(写真4)。



メルセデス:ミッドコーナーの走行ライン(写真3)


フェラーリ:ミッドコーナーの走行ライン(写真4)


 今年、フェラーリはホイールベースを120mm以上も長くし、メルセデスに近づいた。それにも関わらず、この2台のマシンはキャラクターが大きく異なる。それはホイールベース以外にもマシンのキャラクタへを決める要素が多くあるからだとグリーンは言う。


「じつはわれわれもメルセデスと似た特性がある。その理由は教えられないが、低速コーナーの入口でフロントが入っていかないんだ」


 フォース・インディアのモナコGPフリー走行3回目の順位は12番手と13番手。ハース、トロロッソ、ウイリアムズ、マクラーレンの後塵を拝した。


 低速コーナーの入口に課題を抱えるメルセデスとフォース・インディア。果たして、予選でどんな走りを見せるのか?



(Masahiro Owari)




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