ヘレス・サーキットは10日、F1テスト4日目を迎えた。参加したBMWザウバー、マクラーレン、トヨタ、フェラーリ、MF1の5チーム、全10台の中でトップタイムをマークしたのは、BMWザウバーのジャック・ビルヌーブだった。

　ビルヌーブは、BMWのV8エンジンが最高走行距離に達したため途中でエンジンユニットを交換したものの、何のトラブルもなくC24Bで101周を走破している。その間ミシュランタイヤのテスト作業にも取り組み、セッション終盤にベストタイム1分18秒752をマークして、マクラーレンのテストドライバー、ペドロ・デ・ラ・ロサを上回った。13日〜15日のテストにも参加予定のBMWザウバーは、この日を“成果の多い最終日だった”と表現している。
　2番手に入ったデ・ラ・ロサは、V8エンジンに見合うようにパワー出力に制限を加えたV10エンジンを搭載したMP4-20で、ほぼ1日トップタイムをキープしていたが、最終的にはビルヌーブに約コンマ5秒差でトップを譲った。デ・ラ・ロサは計94周を走行し、最新のミシュランタイヤの評価にあたった。
　3番手はトヨタのテストドライバー、リカルド・ゾンタで、06年型マシンのTF106を駆り、セットアップ作業、ブリヂストンタイヤのテストに専念していた。周回数は60周で、ベストタイムは1分19秒805だった。
　4番手には、ゾンタと約0.07秒違いで同チームのレギュラードライバー、ヤルノ・トゥルーリが続いた。トゥルーリは77周を走行、チームメイトと同様にセットアップ作業、タイヤテストに励んだ。
　5番手は、マクラーレンのテストドライバー、アレクサンダー・ブルツ。6番手には、フェラーリのテストドライバー、マルク・ジェネが入った。ジェネは再びF2004Mのステアリングを握り、V8エンジンのテスト作業およびブリヂストンタイヤのテストに従事した。ブルツがドライブしたMP4-20Bも、同じくV8エンジン搭載車だった。
　7番手から10番手はMF1勢。7番手はマルクス・ビンケルホックで、以下8番手がローマン・ルシノフ、9番手がクリスチャン・アルバース、10番手がファブリツィオ・デル・モンテだった。

Jerez(12/10)
Leading times

1位
Jacques Villeneuve
Sauber-BMW
1'18.752
101Laps M

2位
Pedro de la Rosa
McLaren-Mercedes*
1'19.533
94Laps M

3位
Ricardo Zonta
Toyota-Toyota
1'19.805
60Laps B

4位
Jarno Trulli
Toyota-Toyota
1'19.870
77Laps B

5位
Alex Wurz
McLaren-Mercedes
1'20.219
111Laps M

6位
Marc Gene
Ferrari-Ferrari
1'20.246
111Laps B

7位
Markus Winkelhock
MF1-Toyota
1'20.856
52Laps B

8位
Roman Rusinov
MF1-Toyota
1'21.990
29Laps B

9位
Christijan Albers
MF1-Toyota
1'22.683
25Laps B

10位
Fabrizio del Monte
MF1-Toyota
1'24.350
27Laps B

M:Michelin tyres
B:Bridgestone tyres
*:V10 engine

All times unofficial

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