2日(水)、オーストラリアのメルボルン市で、総勢15万人のファンが見守る中、同市史上初となる“F1ストリート・パレード”が開催された。
F1マシン3台と、オーストラリアのV8スーパーカー2台が、市内で最も有名ないくつかの観光スポットの周囲に設けられた仮設コースを周回した。地元のヒーローであるマーク・ウエーバーは、今週末のオーストラリアGPにおいてBMWウイリアムズF1チームから初出走するが、彼もまた、ウイリアムズのマシンでそのコースを走り抜けた。しかし、押し寄せたファンの多くからは、もっと見たかったのに、という不満の声が聞かれた。
「みんなに、においを嗅いだり肌で感じられるほど近くからF1マシンを見てもらえるなんて、最高の気分だったよ」とウエーバー。「ドライバーたちも同じように楽しんだみたいだね」
「みんなの近くへ行き、そのスピリットを実際に感じられるなんて最高だった。まさしくそれが全てだね」
パレードに参加したメンバーには、ミナルディ代表のポール・ストッダートも含まれていた。ストッダートは、新加入のオランダ人ドライバー、クリスチャン・アルバースとともにミナルディのマシンをドライブした。
ミナルディはオーストラリアGPへのエントリーを許可されなければ、今週末これがチーム唯一の走行となってしまう可能性もある状況だが、ストッダートは次のように語った。「誰もが壮観なイベントを目撃したという素晴らしい記憶を抱き続けるだろう」
「観衆には好印象を持ったよ――。彼らは非常に協力的だった。彼らはこの街を誇りに思うべきだね」
「メルボルンは、間違いなく世界中のF1開催地の中でベストだ」
ストッダートは彼の故郷であるメルボルンに感謝の気持ちを込めて、ミナルディのマシンに同市のロゴをペイントしていた。
ウエーバーがゆっくりとマシンをドライブする一方で、ウイリアムズのテストドライバーであるアントニオ・ピッツォニアは、ウイリアムズのF1マシンでメルボルンのコースを疾走した。
「ここでの僕の仕事は楽しむことさ!」とブラジル出身のピッツォニア。「ここの自然と、メルボルンのビルディング群を見ながらドライブするのは気分がよかったよ。――すごく特別だった」
他にパレードで大声援を受けていたのは、マルコス・アンブローズ、マーク・スケイフという2名の地元出身ドライバーであった。彼らはオーストラリアのV8スーパーカーに乗り込み、その爆音を街中に響かせていた。