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ホンダ密着:マクラーレン・ホンダの総合力が導いたダブル入賞

2016年5月30日

 道具を使うスポーツのモータースポーツの中にあって、さらに最高峰に位置するF1は、使用するマシンの性能をいかに高くするかが問われる。特に新しいパワーユニットが導入されるようになってからは、それが顕著になった。

 しかし、その高性能なマシンを操るのはドライバーであり、そのドライバーに作戦を指示するのはエンジニアである。さらにピットストップでは多くのメカニックがタイヤ交換を行う。マシンがいかに進化しようとも、モータースポーツは人間同士が戦うスポーツである。今年のモナコGPは、そのことを強く印象付けたレースだった。

 2台そろって入賞したホンダの長谷川祐介総責任者はレース後、こう語った。
「今日の結果は、ドライバーに尽きます」

 例えば、レースは雨が降る中、セーフティーカー先導でスタート。その後、4度もバーチャル・セーフティカー(VSC)が出る荒れた展開となった。そんな中、フェルナンド・アロンソもジェンソン・バトンも、ベテランらしい冷静な走りを披露した。

「ウエットコンディションでの路面コンディションはかなり滑りやすく、クルマはバランスうんぬん言う以前の状態でした。そんな中、2人のドライバーは落ち着いたレースをしてくれました」

 ドライバーだけではない。エンジニアたちも冷静だった。
「今年から無線規制が厳しくなりましたが、路面状態と天候については聞くことができるので、ドライバー2人のフィードバックをエンジニアたちが上手に共有して、チームとしてうまく戦ったと思います」





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