F1イタリアGPはキミ・ライコネンが1分20秒878の最速タイムをマーク。しかしエンジン交換を行ったため、グリッド順が降格となる。このためポールポジションはファン-パブロ・モントーヤ(マクラーレン)が獲得した。日本勢はBARホンダの佐藤琢磨が4番手、ジェンソン・バトンが3番手。トヨタのヤルノ・トゥルーリは5番手、ラルフ・シューマッハーは9番グリッドから決勝スタートする。
予選は気温30℃、路面温度44℃のコンディションでスタート。最初にドライブするのは頭痛で欠場したニック・ハイドフェルドに代わってのアントニオ・ピッツォニアでタイムは1分23秒291となった。続いて走行のマーク・ウエーバーは22秒560で僚友のタイムを上回る。4番手には午前中のフリー走行でまずまずの調子のフェラーリ、ミハエル・シューマッハー。ウエーバーを0.8秒上回る1分21秒721でターゲットタイムをマークする。
続く第2グループはトヨタのラルフ・シューマッハーが兄、ミハエルに続く1分22秒266で2番手タイムとなる。ザウバーのジャック・ビルヌーブが3番手タイムの1分22秒256。
第3グループに入り、最初のルーベンス・バリチェロはチームメイトのミハエル・シューマッハーを凌ぐ第1セクターのタイムを出すが、コントロールラインでは0.24秒遅れの2番手にとどまる。続いて出走の佐藤琢磨はセクター2で最速タイムを叩き出し、1分21秒477でミハエルのタイムを抜き暫定トップに立つ。第3グループ最後の走者、トヨタのヤルノ・トゥルーリはミハエルの前に出るが琢磨には0.17秒届かず2番手となる。
いよいよ最終グループの走行。琢磨のチームメイトのジェンソン・バトンが琢磨のタイムを破り1分21秒369でトップに立つ。続くジャンカルロ・フィジケラはミスが多く6番手。ここイタリアでも好調のマクラーレンのファン-パブロ・モントーヤはバトンのタイムを0.3秒削りトップに浮上。アロンソも好走を見せ、2番手となる21秒319をマークし、いよいよ最終走者のライコネンの登場。ライコネンは予選前にエンジン交換を行ったことにより、グリッド順が10番降格になることが確定しているが、唯一20秒台に入れる1分20秒878の最速タイムをマークして予選を終了した。
ライコネンが降格となるため、モントーヤが繰り上がりでポールポジションを獲得、タイトル争いを有利に運びたいアロンソが2番グリッド、対するライコネンが11番グリッドから決勝スタートすることになる。