アメリカGP最初のセッションフリー走行1回目がインディアナポリススピードウェイで行れた。ひとまずトップタイムを出したのは木曜日の記者会見で「マシンパフォーマンスに満足しつつも、不運に見舞われた」とコメントしていたマクラーレンのファン-パブロ・モントーヤで1分12秒027だった。佐藤琢磨は7番手タイムの1分13秒013、トヨタ勢はラルフ・シューマッハーが1分13秒461、ヤルノ・トゥルーリが13秒683で12、13番手と並んだ。
波乱に満ちたカナダラウンドに続く北米連戦の2戦目となるアメリカGP。レッドブルは前戦に続いてアメリカ人スコット・スピードが3台目をドライブする。ジョーダンはロバート・ドーンボス、ルノーはル・マン24時間レースに参戦のフランク・モンタニーに代わってヘイキ・コバライネンが登録となっている。
気温24℃、路面温度45℃、湿度41%というコンディションでセッション開始。コバライネンは出走はせず。いつも通り、第3ドライバーを中心に精力的に周回を重ねる。開始12分後、ペドロ・デ・ラ・ロサ(マクラーレン)がトップタイムとなる1分12秒913をマークした後にインフィールド部分でマシンストップ。自走はできずに4周のみでセッションを終える。
セッションが半分過ぎたところでナレイン・カーティケヤン(ジョーダン)がターン11でコースオフ、そして続く周回のターン6でもコースアウトと連続してコースから外れるという状態。ターン11では、その後、セッション残り20分のところで走り出したトップチーム/ドライバーたちの中でも何台かがコースアウトを演じている。その中でも結果的にフルに1周を走行することができなかったのが、マクラーレンのキミ・ライコネンでセッション残り9分のところでコースアウト→ピットインとなり、ラップタイムなしで1回目のフリー走行は終了となっている。またザウバーのジャック・ビルヌーブもコースオフしてピットインしている。
タイム的には上位陣が1分12秒後半で推移していく中、ラスト10分ほどのタイミングでゾンタが12秒085をマークすると、今度はモントーヤが12秒027で最速タイムをマーク。このタイムは最後まで破るものはいなく、ここでのトップタイムはモントーヤのものとなった。区間タイムはセクター1、2、3の順にリカルド・ゾンタ(トヨタ)、ニック・ハイドフェルド(ウイリアムズ)、モントーヤがマークした。モントーヤは先週のカナダ戦からマシンの調子はいいものの、今季はツイていないことが多い、と言っていたが、まずは幸先のいいスタートが切れたようだ。