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ペレスの事故でフォース・インディアも無線規制の緩和を要求。FIAは悪用を懸念

2016年7月5日

 F1オーストリアGPのチェッカー2周前、セルジオ・ペレスにはブレーキの問題が発生していた。フォース・インディアは無線の規制により、これをドライバーに伝えることができなかったとして、FIAにルールの見直しを求めている。


 ペレスの事故の6周前、チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグも同様の問題を抱えてリタイアを余儀なくされていた。フォース・インディア副代表のボブ・ファーンリーは、ペレス、ヒュルケンベルグの両ドライバーにブレーキの問題を伝えないよう、レースコントロールに指示されたと主張している。


「ブレーキに重大な問題が発生しているとドライバーに伝えることが許可されなかった。無線の通信については、もう少し考える必要がある。現在の状況が心配だ。マシンにハロ(コクピット保護システム)を取りつけておいて、ブレーキが致命的な状態であることをドライバーに伝えられないというのは、おかしい」


 安全に関わる問題が発生した際には、ドライバーは情報を得ることが許されているが、ファーンリーは「レースコントロールに伝えないように指示された」と言う。


「少々いきすぎているので、話し合いをする必要がある。我々はドライバーの安全面を管理しなければならない。それでもチェコ(ペレス)の結果は、おそらく変わらなかっただろう。しかし、これは我々が考えるべき問題の一例なのだ」とファーンリーは語る。


 無線通信が許可される項目のふたつめには「マシンに発生した致命的な問題の兆候」とある。「構成部品またはシステムに差し迫った致命的な問題の兆候がある場合においてのみ、伝達が許可される」はずだ。


 ニコ・ロズベルグもレース終了の2周前に、ブレーキ・バイ・ワイヤにトラブルを抱えており、チームはドライバーに伝えることができなかった。メルセデス・モータースポーツのトップであるトト・ウォルフも、ファーンリーと同様の意見であり、ルールの調整が必要だと考えている。無線を制限されることがストレスになるかと問われ、以下のように答えた。


「限界がどこにあるかがわからないので、FIAの立場も簡単なものではない。チーム側は安全を盾に、ドライバーと通信しようとルールを悪用するかもしれない。しかし現在の制限は、いきすぎているというのが私の意見だ。緩和は実はバーニー(エクレストン)からの提案であり、私の案ではない。ドライバーに対する指導という部分をどうするか、それが問題だ」


 FIA側としては、規制の緩和をすることでチームがルールを悪用し、安全を口実に別の情報をドライバーに与えることを懸念している。



(Translation:Akane Kofuji)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています


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