マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、2014年まで所属していたフェラーリが今年F1ワールドタイトルを獲得したら移籍を悔やむ気持ちになるだろうと語った。
今年のプレシーズンテストでは8日中5回フェラーリがトップタイムを記録し、王者メルセデスも警戒を深めている。
フェラーリが今年タイトル争いをする活躍を見せたら後悔で胸が痛むと思うかと聞かれ、アロンソは「彼らがタイトルを獲得したら、そうだろうね。僕と彼らの間には去年と今年の契約があったのだから」と答えた。
「だから彼らが今年チャンピオンシップを獲得したら、チャンピオンと同じいい走りをしていれば自分にもチャンスがあったと感じると思う」
「そうなるだろうけど、でもこれはあくまで『もしも』の話だ」
アロンソは2010年からフェラーリで戦い、自身3度目のタイトルを目指していたが、それがかなわないまま2015年にマクラーレン・ホンダに移籍した。しかし同チームは昨年低迷し、コンストラクターズ選手権で10チーム中9位に沈んだ。
今年はホンダのパワーユニットが信頼性とデプロイメントの面である程度改善したものと考えられており、昨年よりはいいポジションを争えるようになると推測されている。
しかし1位以外はどれだけ上位であろうと自分にとっては同じことだとアロンソは言う。また、マクラーレン・ホンダはいつかトップに立つと自分は信じており、その日ができるだけ早く来るよう努力しているという。
「2位、5位、7位、21位、どのポジションであっても痛みは全く同じだ。勝てないということなのだから」とアロンソ。
「少なくとも去年と今年はハッピーな気持ちでいる。コミットメントを確認できているし、いつか勝てるというプロジェクトが見えるからだ」
「その日が来るのが近い将来なのか、中期的将来なのか、長期的将来なのかは分からない。でもマクラーレン・ホンダのパートナーシップはいつか勝利を収める」
「僕らはその日をできるだけ早めたいと思っており、そのために努力している」
「ファンを含め、外部の人たちは、(予選)Q1でポジションを争うのはあまりにも悲しく、それよりは5位とか4位を争う方がいいはずだと思うだろう」
「でも僕らにしてみればフラストレーションのレベルは同じだ。もしかすると常に4位の方が苛立ちが強い場合もあるかもしれない」