F速

  • 会員登録
  • ログイン

【F速プレミアム】ディテールが高度に進化、今季の気になるF1パーツ

2016.03.08

 2016年F1のマシン開発は、大胆なアイデアよりも、これまでにない複雑なディテール中心になりそうだ。最初のテストで明らかになったのは、現行レギュレーションでの3年目を迎えて、どのチームも細かいディテールに取り組んでパフォーマンスを高めようとしているということだ。まずはテストに登場したなかから、興味深いパーツをピックアップしてみた。
・・・・・・・・・・・・・・・

(c)autosport.com

1.メルセデスの「ナイフ形」サイドベーン
 Sダクトを備えたノーズやフロントウイングの微妙な変更とあわせて、メルセデスW07で最も目を引いたのは第1回のテスト初日終了後に取り付けられた新型のバージボードベーンだ。

 サイドポッド前方の低い位置に取り付けられるバージボードは、車体下面と側面に気流を導く重要な役割をしているにもかかわらず、年々「ダウンサイジング」されてきた。それに伴って、より効率良く気流をコントロールするために、形状はますます複雑になりつつある。実際、バージボードの形状は劇的に変化しており、かつては単純な曲面の大きなパネルだったものが、今年のメルセデスの例に至っては合計15枚ものエレメントで構成されている!

 フロア前縁部はノーズ周辺を流れてきた空気が直接的に当たる部分で、その気流をうまくサイドポッドの側面に流す必要があるのだが、ここには9枚の「ナイフ形」のフィンが取り付けられている。ナイフの下側が丸みのある形状になっているのは、フロアの曲率に関するレギュレーションをクリアしながら、気流をフロアの下へ導くためだ。ここを通った気流は2つの方向へ振り分けられ、一方はフロア側面のリップの下を通って外へ、もう一方はフロアの下を流れてディフューザーへと向かう。

 バージボードを複数のエレメントに分割すると、車体下面の圧力分布をコントロールしやすくなる。メルセデスの場合、「ナイフ」の上に6枚の垂直なベーンが取り付けられていて、路面に近い部分の気流をサイドポッドのアンダーカットの方へ流す役割を担う。

 また、ウイングと同様に垂直なベーンの間にスロットを設けることで、気流をより急角度で曲げられるようにもなる。このようなスロット付きのマルチエレメントで構成されたバージボードは、過去にもいくつか例があるが、ここまで複雑なものはなかった。現在のレギュレーションと煮詰まってきた空力デザインの中でゲインを見出すには、ディテールを高度に進化させるしかないことを示す好例と言える。

(c)autosport.com

2.ウイリアムズのリヤボディワーク
 ウイリアムズはフロントまわりの空力デザインではいまだ試行錯誤を続ける一方で、リヤエンドのボディワークのデザインには巧妙なアイデアを取り入れてきた。サイドベーンと同様に、このエリアも徐々に複雑さを増す傾向が見られる。


※こちらの記事はプレミアム会員専用のコンテンツとなります。
一般+プレミアム会員一括登録

会員登録ページへ
※プレミアム会員登録後、本文記事が表示されない場合、ページの更新をお試しください。

レース

4/18(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
4/19(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 26:00〜
4/20(日) 決勝 26:00〜


ドライバーズランキング

※バーレーンGP終了時点
1位ランド・ノリス77
2位オスカー・ピアストリ74
3位マックス・フェルスタッペン69
4位ジョージ・ラッセル63
5位シャルル・ルクレール32
6位アンドレア・キミ・アントネッリ30
7位ルイス・ハミルトン25
8位アレクサンダー・アルボン18
9位エステバン・オコン14
10位ランス・ストロール10

チームランキング

※バーレーンGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム151
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム93
3位オラクル・レッドブル・レーシング71
4位スクーデリア・フェラーリHP57
5位マネーグラム・ハースF1チーム20
6位ウイリアムズ・レーシング19
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム10
8位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム7
9位BWTアルピーヌF1チーム6
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー6

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第5戦サウジアラビアGP 4/20
第6戦マイアミGP 5/4
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5/18
第8戦モナコGP 5/25
第9戦スペインGP 6/1
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年5月号 Vol.3 日本GP号