マルドナドの収入で最も大きな割合を占めいているのは仲介手数料!? XPB Images

　事件はサーキットの外でも起きている。オフシーズンの間も水面下で蠢いているチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けたスパイが独自に調査。送られてきた報告書を公開する。



シート確約と交換条件で
師匠の「へそくり」がピンチ

　ルノーは、PDVSAのスポンサー料からパストール・マルドナドが懐に入れてきた「仲介手数料」に目をつけ、今季のシートと引き換えに権利を放棄させようとしている。PDVSAは年間4000万ユーロをチームに支払っているが、マルドナドは300万ユーロのサラリーとは別にスポンサー料の30％、つまり1330万ユーロを手数料として手元にとどめてきた。ルノーは、マルドナドに2016年のチーム残留を確約する条件として、この手数料をあきらめて4000万ユーロ全額をチームに入金せよと迫っているらしい。

　マルドナドと彼の家族には、この莫大な額の手数料について母国の人々には内緒にしておきたい事情がある。そこをルノーに突かれると痛いに違いない。ベネズエラでは国全体が経済危機に陥り、多くの人が困窮しているため、この手数料の件が知れると国民から強い反感を買うのは確実なのだ。



どうやらそんな気はしていたけれど
「給油」で追い抜きが増えるわけない

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