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アロンソ「スタートは僕たちの問題ではない」とクリーンな発進を評価。一方で次戦も「状況は変わらない」と苦戦を覚悟

2026年3月11日

 2026年F1第1戦オーストラリアGPでのひどい悪夢のような週末を終え、アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チームのフェルナンド・アロンソは、チームの苦難はまだ終わっていないと警告した。


 ホンダ製パワーユニット(PU)に関連する機械的なトラブルにより、アストンマーティンはメルボルンで苦戦し、走行時間が大幅に制限され、日曜日のレースは単なるクルマを進める実験と化してしまった。今週末の第2戦中国GPを前に、アロンソは、同じ問題が再びチームを悩ませるのではないかと懸念している。

 オーストラリアGPの決勝レースを17番手からスタートしたアロンソは、10番手まで一気に順位を上げ輝きを放ったものの、その喜びはあっという間に過ぎ去ってしまった。タイヤ交換から数周後、チームは故障したマシンを必死に修復しようと、16分以上もかかる長いピットストップ作業を行った。


「スタートと最初の2周がレースで最も楽しかった」とアロンソは語った。


「2周連続で10番手を走ったのは予想外だったけれど、スタートは僕たちの問題ではないと思う。他のドライバーたちがブーストなどに苦労していた一方で、僕たちはクリーンなラップを走ることができた」


「その後17番手かそのあたりまで後退した。そしてデータ上に小さな問題があって、マシンを止めなければならなかった。それから修復できたと思って再びコースに戻ったけれど、別の問題が発生したようで、2度目のストップとなった」

フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
2026年F1第1戦オーストラリアGP フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)

 チームメイトのランス・ストロールにとっても、状況は同様に厳しいものだった。ストロールのマシンはガレージに18分間停車した後、最終的にストロールは残り少ないコンポーネントを温存するためにリタイアした。コース上でのわずかなレースを楽しんだかと尋ねられると、ストロールの評価は率直で不安げなものだった。


「レースという言葉は強すぎるね!」とストロールは『Crash.net』に語った。


「でも僕たちはコースに出て、周回した。週末を通して実質唯一のセッションだった。だから少しコースを走って、マシンで何キロか走れてよかった」


「最大の問題は、スピードも信頼性もないことだ。それが一番の問題だ」

ランス・ストロール(アストンマーティン)
2026年F1第1戦オーストラリアGP ランス・ストロール(アストンマーティン)

■第2戦中国GPは「また厳しい週末になると予想」

 使用できる予備のバッテリーの部品が限られているため、アロンソはチームが同じ制約のもとで中国GPに臨むのではないかと懸念している。


「変わらない」とアロンソは述べた。


「もちろん来週末も同じマシン、同じパワーユニットを使う。だからまた厳しい週末になると予想している。でも僕たちは諦めるわけにはいかない」


「特にシャシーに関しては、様々な解決策を試し続け、パッケージを理解し改善していく必要がある。走行距離が不足しているため、まだ何も最適化できていないと思う。だから中国GPはまたいい機会になるだろう」

フェルナンド・アロンソ&ランス・ストロール(アストンマーティン)
2026年F1第1戦オーストラリアGP フェルナンド・アロンソ&ランス・ストロール(アストンマーティン)

 信頼性だけでなく、ドライビング自体も課題となっている。


「このレベルの振動で走るのは、最高の気分ではない」とアロンソは明かした。


「バーレーン(でのプレシーズンテスト)以降、いくつかの改良によってバッテリーの振動は軽減されたとホンダは考えているが、シャシーはまだそうなっていない。それはバッテリーを別の方法で隔離する必要があるからだ」


「だからもう少し時間がかかると思うけれど、チームを助けるためにできる限り多くの周回をこなし、ベストを尽くすよ」

■ホンダ/HRCは「より多くのバッテリーを確保するために全力を尽くしている」

 困難な状況にもかかわらず、アストンマーティンのチーフトラックサイドオフィサーを務めるマイク・クラックは、慎重ながらも楽観的な姿勢を見せた。


「パフォーマンスの観点から言えば、今日(日曜日)はおそらく史上最高の日ではなかったと思う」とクラックは語った。


「しかし走行距離や信頼性といった面で、チームとして我々にとって、そしてパートナーにとっていい1日だった。今日はこれまでで最も多くのことを学んだ日だ。これまでの経験を踏まえると、いい1日だったと思う」


 アロンソとストロールを両方ともリタイアさせるという決定は、最終的には戦略的なものであり、希少なパーツを温存するためのものだった。


「部品が豊富にあるわけではないことは周知の事実で、現状から得られるものは多くなかった。そこで、部品を温存するという決断を下した」


 一方で、ホンダのバッテリー供給をめぐる状況は依然として不透明だ。ホンダ・レーシング(HRC)の折原伸太郎トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアは、「現在、バッテリーがいくつあるか正確な数は言えませんが、より多くのバッテリーを確保するために全力を尽くしています」と述べるにとどまった。


 アストンマーティンにとって、中国GPに向けてのメッセージは明確だ。それは、サバイバルモードはまだ終わっていない、ということだ。そして、もしアロンソの懸念が現実のものとなった場合は、チームはポイント獲得のためではなく、進歩のために、1周1周が重要になる週末に備えることになるかもしれない。

ホンダ・レーシング(HRC)折原伸太郎トラックサイド・ゼネラルマネージャー
2026年F1第1戦オーストラリアGP ホンダ・レーシング(HRC)の折原伸太郎トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニア


(Text : autosport web)


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