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元F1王者ミカ・ハッキネンの娘エラがマクラーレンの育成プログラムに加入。“3人のエラ”が集う

2025年11月18日

 2度のF1世界チャンピオンであるミカ・ハッキネンがF1から引退してほぼ24年、マクラーレンにハッキネンの名前が戻って来る。彼の14歳の娘エラ・ハッキネンが、同社のドライバー育成プログラムに加入したことが11月17日に発表された。育成プログラムの拡大の一環として、今年F1アカデミーに出場しているエラ・ロイドに加え、エラ・ハッキネンと、来年同カテゴリーに参戦する予定のもうひとりのカート界の期待の新星エラ・スティーブンスが加わると言うことだ。


 マクラーレンはハッキネンについて、「プログラム最年少の才能の持ち主」と紹介し、クレモナで開催された2024年のチャンピオンズ・オブ・ザ・フューチャー・アカデミーでの優勝や、その後のヨーロッパ各地での優勝や表彰台獲得など、カートにおける彼女の非常に印象的な実績をいくつか挙げた。エラ・ハッキネンの年齢を考えると、彼女はすべての主要な国際選手権においてF4に出場する資格はないが、翌年より大きなシリーズのひとつに参加するための準備として、2026年にF4のテストを行う予定だ。

 19歳のエラ・スティーブンスは、エラ・ロイドとともに2026年のF1アカデミーのグリッドに並ぶことになる。エントリーはマクラーレン・レーシングが支援しており、両車両ともロダン・モータースポーツによって管理運営が行われる。マクラーレン・レーシングの2番目のエントリーは、F1アカデミー・マクラーレン・オクサゴンとして知られることになる。スティーブンスは、カート界の有力候補としての地位を確立しており、最近では2025年イギリスKZ2カート選手権で2位につけるなど、イギリス最高峰のカートクラスで優勝した初の女性となった。

 今年のフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ選手権(FRECA)で2位につけたマッテオ・デ・パロの加入が発表されてからわずか数日で、今回の発表が行われた。ハッキネンとスティーブンスの加入により、マクラーレンの来年の育成プログラム体制が完成したということだ。


 3人の新しいドライバーがプログラムに加わる一方で、アメリカ出身のウーゴ・ウゴクチュウ、イタリア出身のブランド・バドエル、ノルウェー出身のマルティニウス・ステンスホーンの3人はマクラーレンから放出されたが、彼らは各自のスポンサーの支援によりシングルシーターでレースを続けることになる。

マッテオ・デ・パロ
マクラーレンのドライバー育成プログラムに加入したマッテオ・デ・パロ


(Text : GrandPrix.com / Translation:AKARAG)


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