『ザウバー』の名で戦う最終シーズン。新加入陣も低迷期を支えたスタッフにも特別な表彰台【ギョロ目でチェック/第6回】
2025年7月21日
ニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)が2010年のデビューから16年後に、キャリア通算239戦目にして悲願の3位入賞を果たした今年のF1第12戦イギリスGP。ヒュルケンベルグが所属するキック・ザウバーにとっても、特別な表彰台となった。
キック・ザウバーは昨年の8月に、アンドレアス・ザイドルCEOに代えて、マッティア・ビノットを最高執行責任者(COO)兼最高技術責任者(CTO)として迎え入れ、新しい体制を敷いた。ビノットが最初に手をつけたのは新しいチーム代表。長年レッドブルでスポーティングディレクターを務めていたジョナサン・ウィートリーを獲得し、今年の第3戦日本GPからチーム代表として指揮を執らせている。昨年の秋にはイニャキ・ルエダをスポーティングディレクターとして招聘。ルエダはビノットがフェラーリでチーム代表を務めていたときにレースストラテジストとして共にレースをした戦友だった。


ヒュルケンベルグにとってのF1での初表彰台は、ウィートリーにとってもチーム代表として初表彰台となった。

さらにこの表彰台は、キック・ザウバーというチームにとっても特別なものとなった。キック・ザウバーは2026年からアウディとして新たなスタートを切る。つまり、今シーズンはザウバーという名前で戦う最後の年となる。ザウバーはハイブリッド時代になってから長らく低迷が続いていた。その低迷期を支えていたスタッフにとっても、喜びはひとしおだった。
そのスタッフのひとりがヘッド・オブ・トラックサイドエンジニアリングを務めるヨルン・ベッカーだ。低迷期にチームを離脱していったスタッフも少なくないが、ベッカーのようにこのチームを信じてレースを続けてきたチーム全員にとっても、この表彰台は価値のあるものとなった。
「我々が最後に表彰台を獲得したのは2012年の鈴鹿での(小林)可夢偉の3位。あれから13年、再び味わうシャンパンの味は最高だね」(ベッカー)
スペインGPから4戦連続で入賞しているキック・ザウバー。いまの勢いなら、今シーズン中に再びシャンパンファイトが見られるかもしれない。

(Text:Masahiro Owari)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 234 |
2位 | ランド・ノリス | 226 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 165 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 147 |
5位 | シャルル・ルクレール | 119 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 103 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 63 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 46 |
9位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |
10位 | エステバン・オコン | 23 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 460 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 222 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 210 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 172 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 59 |
6位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 41 |
7位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 36 |
8位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 36 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 29 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 19 |

