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フェラーリがフィルミングデーで重要なアップデートをテスト。ルクレールとハミルトンが新リヤサスペンションで走行

2025年7月18日

 フェラーリは、今週、イタリア・ムジェロで、今年2回目であり最後のフィルミングデー走行を行い、シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンにより、SF-25で新しいリヤサスペンションを試した。なお、ムジェロには2023年型SF-23も持ち込まれ、リザーブドライバーの周冠宇とアントニオ・ジョビナッツィ、シミュレーター作業を担当しているアントニオ・フォコも姿を見せた。

 フィルミングデー走行では、現行マシンを走らせることができるが、タイヤは非常に硬いピレリ製のデモタイヤが使用され、距離は最大200kmに制限される。7月17日には、午前にルクレール、午後にハミルトンが制限距離を分け合う形で走行した。今回のテストで、フェラーリは新しいリヤサスペンションのデータを集め、これをベルギーGPで導入するかどうかの判断を行う。

ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
フェラーリがムジェロでフィルミングデー走行:ルイス・ハミルトン

 今回テストされた改良型リヤサスペンションは、フェラーリの2025年シーズンを左右することになる重要なものと考えられている。この改良型は、2024年シーズン中にメルセデスが導入したものと類似した特性を備えており、オーストリアGP以降ルクレールとハミルトンに提供されてきた空力パッケージとの連携を前提として設計された。このリヤサスペンションによりフェラーリは、より幅広いセットアップ・ウインドウを得ることを狙っている。


 今年のSF-25の主な欠点は、そのセットアップレンジの狭さだ。低速および中速コーナーで競争力があるときには高速コーナーで遅くなり、その逆の状況もあることに、フェラーリは悩まされている。


 マラネロ筋の情報によれば、フェラーリの設計者たちにとって最大の課題は、アッパーウィッシュボーンの位置を下げ、荷重に耐え得るギヤボックスへの取り付けポイントを見出すことだった。


 その変更は、ギヤボックスケーシングを新設計・新製造することなく実現されなければならなかった。その理由は主にふたつある。ひとつは、ギヤボックスを新造して導入すれば、年間に使用できるギヤボックスの最大数を超過することになり、両ドライバーにグリッド降格ペナルティが科される。第二に、ギヤボックスケーシングの製造はF1マシンの構成要素の中で最も時間がかかるプロセスであり、新しいサスペンションがグランプリでデビューするまでに数カ月間待たなければならなくなる。


 今回のトラック上での結果が、チームがこれまでシミュレーションおよび静的テストで確認してきたものと一致するならば、新サスペンションは、次戦ベルギーGPとハンガリーGPに導入されるだろう。


 フェラーリは、コンストラクターズ選手権とドライバーズ選手権の戦いにおいてマクラーレンに挑むという望みはすでに失っているものの、少なくともシーズン中に優勝できる状況に持っていき、コンストラクターズランキング2位の座を確保することを切望している。


 さらに、サスペンション設計という観点で来季マシンの優れたベースラインを見出すことは、新たな技術規則が導入される重要なシーズンである2026年に向けて、極めて有意義な出発点にもなる。2026年に先行したチームは、今後数年間にわたって強力な立場を築ける可能性が高い。



(Text : GrandPrix.com)


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