メルセデス、判断ミスの連続で1点にとどまる。4番グリッドのラッセルは10位、アントネッリはアクシデントでリタイア
2025年7月8日
2025年F1イギリスGP決勝で、メルセデスのジョージ・ラッセルは10位、アンドレア・キミ・アントネッリはアクシデントによりリタイアという結果になった。メルセデスはこの週末わずか1ポイントしか獲得できなかった。
ふたりともフォーメイションラップをインターミディエイトタイヤでスタート。路面が乾きつつある状況だったため、チームは最初にラッセル、次にアントネッリをピットに呼び戻し、ハードタイヤに交換した。しかし10周目から再び激しい雨が降り出したため、インターミディエイトへの交換が必要になった。
その後、アントネッリはセーフティカー後のリスタートで、水しぶきにより前が見えていなかったレーシングブルズのアイザック・ハジャーにより追突され、ディフューザーが損傷し、リタイアに。ラッセルは7番手に浮上した後、38周目という他車よりかなり早いタイミングでスリックタイヤに変更。ハードタイヤを装着したラッセルは、ピットアウト後、ターン10でスピンを喫し、ポジションを落とす結果に。そこから挽回を図ったものの、10位フィニッシュにとどまった。
チーム代表トト・ウォルフは、「チーム全体としてパフォーマンスが非常に悪く、連続して誤った判断を下してしまった」と振り返った。
「フォーメーションラップでスリックタイヤを選択した最初の判断が、まず間違いだった。2台で戦略を分けることもしなかった。正しいドライタイヤを装着せず、ウォームアップに苦しむことが分かっていたハードコンパウンドを選択した。今日犯したミスを二度と繰り返さないようにしなければならない」

■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=10位(52周/52周)
4番グリッド/タイヤ:ハード→インターミディエイト→ハード

「今日のようなコンディションでは、正しい判断を下すのが常に難しい。残念ながら僕たちはそれをうまくやることができなかった」
「フォーメイションラップ後にハードタイヤへ交換するという判断を下した。その後に25分間、ドライコンディションが続くこととなったので、本来であればそのタイヤを有効に行かせたはずだった。でも不運にも、そのうちの15分間はバーチャルセーフティカーの下で走行することとなった。再びレースが動き出した時、僕たちは他車よりも1周あたり数秒速かったけれど、取り戻さなければならない時間があまりにも大きかった」
「その後、再び路面が乾いた際に、スリックタイヤへ戻すためのピットストップのタイミングが数周早すぎた。ハードタイヤを装着したため、ウォームアップに苦しみ、スピンを喫してポジションを失った」
「10位まで挽回できたのは幸運だったが、全体的に見て今日は悪い一日だった。ホームレースをこういう形で終えたくはなかった。この経験から学び、サマーブレイク前の次戦に、より強くなって戻ってくることを目指す」

■アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=リタイア(23 周/52周)
10番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→ハード→インターミディエイト→インターミディエイト
「今日は厳しい一日だった。僕は序盤でハードタイヤに交換することについて確信が持てなかったが、最終的に僕たちはその判断を下した。でも残念なことに、その直後にバーチャルセーフティカーが導入され、タイヤに十分な温度を入れることができなかった」
「レースが再開された後も、タイヤに必要な熱を入れるのに苦労し、路面が乾いていくなかで発揮できたかもしれないペースを出せず、アドバンテージを生かせなかった」
「雨が降り始めてからは、コンディションはとても危険なものになった。セーフティカーが戻った後でも視界はとても悪く、路面に水がたくさん残っていた。それがハジャーのミスの要因であり、僕たちふたりにとって不運な結果になった」
「レース続行を試みたが、ディフューザーに受けたダメージが大きすぎたため、リタイアするしかなかった。忘れたい週末になってしまったが、スパではより強くなって戻ってくる」

(autosport web)
関連ニュース
7/4(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
7/5(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
7/6(日) | 決勝 | 結果 / レポート |


1位 | オスカー・ピアストリ | 234 |
2位 | ランド・ノリス | 226 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 165 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 147 |
5位 | シャルル・ルクレール | 119 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 103 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 63 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 46 |
9位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |
10位 | エステバン・オコン | 23 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 460 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 222 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 210 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 172 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 59 |
6位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 41 |
7位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 36 |
8位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 36 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 29 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 19 |

