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37歳ヒュルケンベルグが、最後尾からF1初表彰台「ハミルトンのファンには悪いけど、今日は僕の日だ!」
2025年7月7日
2025年F1イギリスGP決勝で、キック・ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグは3位を獲得した。ヒュルケンベルグにとって、初のF1表彰台達成となった。
ヒュルケンベルグは予選は19番手に終わり、最下位のフランコ・コラピント(アルピーヌ)がピットレーンスタートとなったため、ヒュルケンベルグは実質最下位から決勝をスタートした。1周目に11番手に浮上、他の多数のドライバーより1〜2周早い9周目に新しいインターミディエイトタイヤに交換したことで、ヒュルケンベルグは13周目には5番手、21周目には4番手に上がった。
34周目にはランス・ストロール(アストンマーティン)をかわして、マクラーレン2台に続く3番手に浮上。レース後半は後ろを走るルイス・ハミルトン(フェラーリ)との戦いに。一時はハミルトンが1秒以内まで迫るが、ヒュルケンベルグは抑え切り、ギャップを広げ始めた。
ドライタイヤへの交換をハミルトンは41周目に行い(ソフト)、ヒュルケンベルグはその翌周42周目に実施した(ミディアム)結果、ハミルトンとの差を8秒以上に広げることに成功。後方のハミルトンは少しずつ近づいてきたものの、最終的にヒュルケンベルグは5.070秒差で3位を守ることに成功した。
37歳のヒュルケンベルグは2010年にF1デビュー、これまでの自己最高位は4位であり、これがF1での239戦目で達成した初めての表彰台だった。チームにとっては2012年日本GPでの小林可夢偉以来のポディウムだった。ヒュルケンベルグが獲得した15ポイントにより、キック・ザウバーは、コンストラクターズ選手権6位に浮上した。

■ニコ・ヒュルケンベルグ(ステークF1チーム・キック・ザウバー)
決勝=3位(52周/52周)
19番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→インターミディエイト→ミディアム

「最高の気分だ。チームにとっても、僕個人にとっても本当に特別な一日になった。初めての表彰台のフィーリングは、言葉では言い表せない」
「変化し続けるコンディションの中でのとても激しいレースで、常に限界ギリギリを走っているような感覚だった」
「今日は正しい判断を下すことができた。特にスリックタイヤへの交換を遅らせた判断は極めて重要であり、それによってすべてが決まった。最終スティントでのルイスとのバトルはとても激しかった。彼は差を縮めてきたが、なんとか後ろに留めることができ、タイヤのコンディションが良くなってきたタイミングでは、少し差を広げることもできた」
「もし今日が完全なドライレースだったら、僕たちにとって全く異なる一日になっていただろう。でも今日、僕たちはコンディションを最大限に生かし、すべてのチャンスをつかんだ」
「グリッド最後尾からスタートして表彰台に立つなんて、本当に非現実的に感じる。すべてを消化して受け止めるには、数日の時間が必要だ。スタートからフィニッシュまでの素晴らしいチームワークの成果であり、自分たちが成し遂げたことを本当に誇りに思っている」
「この成果をしっかり楽しみ、祝うための2週間があるが、その後は、前半戦を良い形で締めくくるために頑張る」
(走行直後のインタビューで語り)「長い時間がかかったよね。でも、自分たちにはそれができる力があること、そして自分の中にもそれがあることは、ずっと分かっていた」
「なんというレースだ。ほとんど最後尾からスタートして、前戦と同じようなことをやってのけたというのは、本当に非現実的だ。どうやってすべてが起きたのか、自分でもよく分からない。ただ明らかに、コンディションはめちゃくちゃで、混乱した状況だった。レースの大半はサバイバルのような戦いだった」
「でも僕たちはすべてをうまくやってのけた。適切な判断をし、適切なタイヤを適切なタイミングで選択し、一切ミスをしなかったんだ。それは本当に信じられないことだ」
「正直、最後のピットストップまで、自分はまだ信じていなかったと思う。でも、1周多く走ってルイスとの差をかなり広げたと聞いた時に、『よし、これはいける! ちょっと息ができる!』となった。」
「でもその後、彼はかなり速いペースで迫ってきていた。プレッシャーはあったし、本当に緊張感のあるレースだったが、僕たちは崩れなかった。ミスもなかったし、そのことを本当に、本当にうれしく思っている」
「もちろん、ルイスが母国の観客の前で全力を尽くしてくることは分かっていた。でも自分の中では『みんなに悪いけど、今日はオレの日でもあるんだ!』って思っていた」

(autosport web)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 234 |
2位 | ランド・ノリス | 226 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 165 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 147 |
5位 | シャルル・ルクレール | 119 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 103 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 63 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 46 |
9位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |
10位 | エステバン・オコン | 23 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 460 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 222 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 210 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 172 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 59 |
6位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 41 |
7位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 36 |
8位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 36 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 29 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 19 |

