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ヒュルケンベルグの初表彰台を実現した好判断とブリティッシュウェザー【F1第12戦決勝の要点】
2025年7月7日
「待ちに待った」という言葉が、これほどふさわしい表彰台もないだろう。2010年のF1デビューから239戦目にして、ニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)が初表彰台を獲得した。F1の最遅表彰台記録はカルロス・サインツ(現ウイリアムズ/当時マクラーレン)の101戦目だったから、それを大幅に更新したことになる。
それにしても直近4戦でのヒュルケンベルグの活躍は凄まじい。6月の第9戦スペインGPは15番グリッドから5位、第10戦カナダGPは11番手から8位、前戦/第11戦オーストリアGPは最下位20番手から9位、そして今回のイギリスGPも最後列19番グリッドからスタートし、3位表彰台を掴んだ。
いずれのレースでもヒュルケンベルグはスタート直後に順位を大きく上げ、それがポイント獲得の決定的な要因となった。そして今回のレースでは、1周目で一気に19番手から11番手までジャンプアップした。
シルバーストンの名物ブリティッシュウェザーにも助けられた。スタート直前、雨は止んでいたが路面は十分に濡れていた。それでもフォーメーションラップで上位のシャルル・ルクレール(フェラーリ)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)ら4人がドライタイヤに履き替える賭けに出た。さらにスタート直後にエステバン・オコン(ハース)とリアム・ローソン(レーシングブルズ)が接触。その上で、ヒュルケンベルグ自らもオリバー・ベアマン(ハース)、ランス・ストロール(アストンマーティン)を抜いたことで、11番手に上がった。
ライバル勢より2周早い9周目に、2セット目のインターミディエイトタイヤ(浅溝/グリーン)に交換したのも好判断だった。一旦は16番手に後退するが、雨脚が強まって多くのドライバーがピットに急ぐ間に、5番手まで上がることに成功する。そして2度目のセーフティカー(SC)明けに起きたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のスピンで4番手に浮上。34周目にはランス・ストロール(アストンマーティン)を難なくかわして、ついに表彰台圏内に入った。
しかし背後からは、ペースに勝るルイス・ハミルトン(フェラーリ)が迫る。37周目には、両者の差はほぼ1秒まで縮まった。だがコース上で抜くのは難しいと判断したか、昨年の勝者ハミルトンは41周目に2度目のピットイン。しかし履き替えたソフトタイヤ(C4/レッド)でのペースアップに手こずる間に、ヒュルケンベルグは前周より2秒近く速いスーパーラップを刻んでピットイン。コース復帰した際には、ハミルトンに対し8秒近い差をつけていた。ここから残り9周。母国表彰台をかけたハミルトンは必死に追うが、ヒュルケンベルグが5秒差で逃げ切った。
「正直、最後のピットストップまで、表彰台を獲得できる自信はなかった。ルイスのプレッシャーが凄かったしね。イギリス人ファンには申し訳ないけど、でもスーパーハッピーだよ」と、ヒュルケンベルグ。
ザウバーとしては、2012年日本GPでの小林可夢偉以来13年ぶりの表彰台でもある。そして来季からアウディF1に生まれ変わるこのチームにとっては、ザウバーの名前で戦う最後のシーズンでの表彰台でもあった。





(Text:Kunio Shibata)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 216 |
2位 | ランド・ノリス | 201 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 155 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 146 |
5位 | シャルル・ルクレール | 119 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 91 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 63 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 42 |
9位 | エステバン・オコン | 23 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 22 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 417 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 210 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 209 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 162 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 55 |
6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 36 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 29 |
8位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 28 |
9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 26 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 11 |

