2025年F1サウジアラビアGP決勝で、レーシングブルズのアイザック・ハジャーは10位を獲得、1ポイントをチームに持ち帰った。リアム・ローソンは12位だった。

　ハジャーは14番グリッドから、1周目に11番手に上がった後、ハードタイヤで非常に長いスティントを走った。8番手走行中の34周目にタイヤ交換を行い、10番手でコースに復帰。その後は、前を行くカルロス・サインツとアレクサンダー・アルボンのウイリアムズ勢に挑むことになった。

　新しいタイヤを履いたハジャーはウイリアムズ勢より圧倒的に速く、アルボンの1秒以内後ろを10周以上走り続けた。しかしサインツがDRSを利用できるようにアルボンを助け続けたため、抜くことができず、ハジャーはアルボンから0.576秒差の10位でフィニッシュした。

　ローソンは、12番グリッドからポジションを維持してファーストスティントを走行、ミディアムタイヤからハードに交換する1ストップで走った。チームメイトの後ろ11位でフィニッシュしたが、10秒のタイムペナルティを受けたため、12位に降格された。ジャック・ドゥーハン（アルピーヌ）を追い越そうとする際に、ターン2でコースを外れてアドバンテージを得たものの、ポジションを戻さなかったとスチュワードは判断、ローソンにタイムペナルティを科した。

■アイザック・ハジャー（ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズ・フォーミュラ1チーム）
決勝＝10位（50周／50周）
14番グリッド／タイヤ：ハード→ミディアム

「堅実なレースができて、本当にうれしい。今回はスタートがうまく決まり、戦略も良かった。それが目標だった。僕たちは他とは反対に、ハードタイヤでスタートする戦略を採り、最初のスティントを長く走ることを目指した。プランをやり切ることができてよかったよ。ポイントが獲れるとは思っていなかったが、ペースが本当に良くて、入賞を達成できた」

「ピットストップの後、ウイリアムズの2台が前を走っていた。ふたりはチームプレーをして一緒にポジションを守っていたし、アレックスはミスを全くしなかった。彼らがチームメイト同士でなければ、僕たちは8位でフィニッシュできていたかもしれない」

「本当に厳しいレースだったし、苦労した。いくつかミスもあったけれど、うまくこのレースを遂行できたと思う。自分のやりたいレースができた」

「これから、今回なぜ予選ペースが良くなかったのかを調べるつもりだ。次のマイアミはスプリント・フォーマットだから面白くなりそうだ。スプリント予選の前にセッションが1回しかないけれど、僕たちならうまくやれると信じている」

■リアム・ローソン（ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズ・フォーミュラ1チーム）
決勝＝12位（50周／50周）
12番グリッド／タイヤ：ミディアム→ハード

「今日は厳しい一日だった。レース全体を通してとても良いペースがあったものの、大半の時間をトラフィックの中で過ごすことになったんだ。ペナルティも、当然助けにならなかった。今週末はこれまでで一番快適に走れていただけに残念だ」

「僕たちは正しいことをすべてやっているから、ポイントを獲得するには、あとはそれをひとつにまとめるだけだ。アイザックはクリーンな最初のスティントを最大限に生かして、今週末、チームに1ポイントを持ち帰った。素晴らしいことだ」

「今のミッドフィールドはかなりの接戦になっていいる。マイアミに向けて改善するために取り組んでいくよ。僕はマイアミのサーキットを走ったことはないけれど、楽しみにしている。これからもプッシュし続けるつもりだ」