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【F1第5戦決勝の要点】ピアストリがランキング首位浮上も、当分は接戦が続く予感
2025年4月21日
2025年F1第5戦サウジアラビアGPの決勝は、オープニングラップのターン1での攻防が勝敗を決した一戦だった。
スタートでの加速に優るフロントロウのオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が、ポールシッターのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)にほぼ並んでターン1に飛び込んでいく。アウト側のフェルスタッペンはコースオフを強いられながら、首位をキープした。
「押し出された。スペースを残してくれなかった」と無線で主張したフェルスタッペンだが、5秒のタイムペナルティを科されてしまう。となれば2番手ピアストリとの差を、できるだけ広げるしかない。しかしロングランペースに優れるピアストリを5秒以上引き離すのは、たとえフェルスタッペンでも不可能だ。その意味ではこの裁定が、フェルスタッペン勝利の目を完全に消したと言えるだろう。
ただしフェルスタッペンのレースペースも、事前に予想されていたほど悪くはなかった。クリーンエアで走ったレース前半はいうまでもない。2番手に後退し、先行するピアストリの乱流の影響をかなり受けながらとなった中盤以降も、4秒ほどの差を終始キープ。最後はわずか2.843秒遅れで2位チェッカーを受けた。
一方のピアストリはレース中繰り返し、ダーティエアの影響を無線で訴えていた。ハードタイヤ(ホワイト/C3)スタートで第1スティントを伸ばしていたランド・ノリス(マクラーレン)の後方にいる際も、2台の差が3秒以上あったにもかかわらず、ピアストリは「乱流がひどい」と文句を言っていた。となると、もしフェルスタッペンが5秒ペナルティを科されず、第2スティントでも首位をキープできていれば、たとえピアストリでもコース上でフェルスタッペンを抜くのは難しかったかもしれない。
これでピアストリは今季3勝目を挙げ、ついにドライバーズランキング首位に立った。だが、ランキング2位のノリスとはわずか10ポイント、ランキング3位フェルスタッペンも12ポイント差で追う状況であり、依然として接近戦であることには変わりはない。
予選でクラッシュを喫した自分を「愚か者」と罵り、精神的にも最悪の状態だったはずのノリスは、10番グリッドから4位まで追い上げた。スタート直後に8番手の角田裕毅(レッドブル)、9番手のピエール・ガスリー(アルピーヌ)が姿を消す幸運にも助けられたが、ベストの結果を出して見せた。
そして繰り返すが、もし5秒のペナルティを受けていなければ、フェルスタッペンは鈴鹿に次ぐ今季2勝目を挙げていた可能性が高い。その場合、ドライバーズランキング首位に立ったのは、ピアストリではなくフェルスタッペンだった。
ただ、鈴鹿もジェッダも、レッドブルが得意とするコースだったことがフェルスタッペンの健闘ぶりの大きな要因であることを忘れてはいけない。言い換えれば2025年のマシン『レッドブルRB21』は、コース特性によるパフォーマンスの浮き沈みが、2024年まで以上に激しい。おそらく次戦マイアミGPでは苦戦を強いられるだろう。
とはいえ今のフェルスタッペンには、マシンの劣勢すら跳ね返す凄さがあるのも事実だ。最強マシンを駆るマクラーレンふたりに、王者が喰らいつく。そんな展開が、当分続くのではないだろうか。




(Text:Kunio Shibata)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 99 |
2位 | ランド・ノリス | 89 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 87 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 73 |
5位 | シャルル・ルクレール | 47 |
6位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 38 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 31 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 20 |
9位 | エステバン・オコン | 14 |
10位 | ランス・ストロール | 10 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 188 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 111 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 89 |
4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 78 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 25 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 20 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 10 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 8 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 6 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |

