F速

  • 会員登録
  • ログイン

タイトル争いは最終局面へ。フェラーリF1代表「自分たちの仕事に集中することが重要」

2024年12月4日

 フェラーリは先週、難しい週末になることを覚悟してカタールに到着した。彼らの『SF-24』がルサイル・インターナショナル・サーキットの要求にマッチするとは予想されておらず、長く高速で急なコーナーを備えるアラブのコースのレースでは、マクラーレンの『MCL38』が有利になると考えられていた。


 しかしランド・ノリス(マクラーレン)のペナルティは、スクーデリアにコンストラクターズタイトル争いにおける予想外の活路をもたらした。それによりフェラーリは、選手権トップに立つライバルに対し3ポイント追いつくことができたが、シーズン最終戦を迎える時点ではまだ21ポイントのギャップがある。


 実際にフェラーリは、過去4回のグランプリにかけてマクラーレンとの差を54ポイント縮めてきている。来週末のアブダビGPでシーズンが終わろうとしている今、点差はともかく勢いは明らかにスクーデリア側にある。


 カタールで着実にポイントを増やしたことに安堵したチーム代表のフレデリック・バスールは、当然ながら同様の差で後れを取って今年最後のレースに臨むよりも「20ポイントリードしていたほうよかった」と認めた。


 バスールは、それが実現していた場合にチーム内でプレッシャーが高まる可能性を否定し、アブダビでは「プレッシャーの問題ではなく、よい仕事をして速さを発揮することが重要だ。その後にどうなるか目にすることになるが、我々はまず自分たちのことに集中しなければならない」と主張した。


 彼は続けて、「シーズン中は何度かワン・ツー・フィニッシュを達成できたので、今週末よりもよい結果を出せるようにしなければならない」と振り返った。


「まず、もっとも重要なのは、自分たちの仕事に集中することであり、他のチームが何をしているかなど考え始めないことだ。そんなことをすると、週末のペースを少々失うことになる」と強調した。


 バスールは、チームが正しいメンタリティを持っていると考える理由として、「少なくともカタールGPでのアプローチは非常によかった。チャンピオンシップが懸かっていても、我々は自分たちのマシンと戦略に集中し、マクラーレンやレッドブルが何をしているのかあまり考えなかった」と付け加えた。

タイトル争いは最終局面へ。フェラーリF1代表「アブダビでは自分たちの仕事に集中することが重要」
フレデリック・バスール(フェラーリF1チーム代表) 2024年F1第23戦カタールGP


 シーズン最終戦での主な目標は何かと聞かれたバスールは、フェラーリがアブダビに行くのは「勝つため」だと明言し、「理論上は、このコースのレイアウトなら、ここ(ルサイル)よりも我々の調子はよくなるだろう」と認めた。


 しかしバスールは、「今年は各マシンのペースは主にタイヤマネジメントによって左右されてきた。マシンの差は非常に小さく、タイヤマネジメントがすべてをリードしているので、我々はその仕事をしなければならない」と述べ、次のように締めくくった。


「来週のアブダビでよい状態になるかどうかはわからないが、我々はその仕事をしなければならない。すべてをまとめる必要がある」


 前述のとおり、マクラーレンに21ポイント差をつけられてシーズン最終戦を迎えるフェラーリは、ファステストラップによる追加ポイントを加えたワン・ツー・フィニッシュを達成しても、タイトル獲得には充分ではないかもしれないことを認識している。フェラーリが獲得可能な最高ポイントである44ポイントを獲得しても、ノリスとオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が合計24ポイントを獲得すれば、マクラーレンが逃げ切りチャンピオンの座を獲得することになる。


 つまり、マクラーレンは3位と5位につければ充分なのだ。そのため、現状ランキング4位につけるレッドブルと同5位のメルセデスは、来週日曜夜のコンストラクターズ選手権の最終結果を左右する役割を担う可能性がある。



(GrandPrix.com
Translation: AKARAG)


レース

9/5(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
9/6(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
9/7(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※イタリアGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ324
2位ランド・ノリス293
3位マックス・フェルスタッペン230
4位ジョージ・ラッセル194
5位シャルル・ルクレール163
6位ルイス・ハミルトン117
7位アレクサンダー・アルボン70
8位アンドレア・キミ・アントネッリ66
9位アイザック・ハジャー38
10位ニコ・ヒュルケンベルグ37

チームランキング

※イタリアGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム617
2位スクーデリア・フェラーリHP280
3位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム260
4位オラクル・レッドブル・レーシング239
5位ウイリアムズ・レーシング86
6位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム62
7位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム61
8位ステークF1チーム・キック・ザウバー55
9位マネーグラム・ハースF1チーム44
10位BWTアルピーヌF1チーム20

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第16戦イタリアGP 9/7
第17戦アゼルバイジャンGP 9/21
第18戦シンガポールGP 10/5
第19戦アメリカGP 10/19
第20戦メキシコシティGP 10/26
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年10月号 Vol.4 後半戦展望号