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【角田裕毅F1第16戦展望】シーズン前半戦の準備期間を経て、レースエンジニアが交代に「初日としてはスムーズ」
2024年8月31日
角田裕毅(RB)を取り巻く環境がF1第16戦イタリアGPから変わった。F1にデビューしたときから角田のレースエンジニアを務め、ここまで二人三脚でレースを戦ってきたイタリア人のマティア・スピニがその職を離れた。シーズン途中でのレースエンジニアの交代は珍しいが、これには角田の希望が関係していた。
アルファタウリからRBに体制が変更された2024年。フランツ・トストからローラン・メキースにチーム代表も交代した。新しく代表になったメキースはチームのエンジニアリング体制を見直し、昨年までチーフレースエンジニアだったジョナサン・エドルズをリライアビリティマネージャーに配置転換させ、スピニをチーフレースエンジニアに就かせる予定だった。
スピニに代わって、角田のレースエンジニアに抜擢されたのは、イタリア人の“アーニー”ことエルネスト・デジデリオだった。デジデリオは2012年にピサ大学の自動車工学を修了し、車両ダイナミクス・シミュレーション・エンジニアとして2013年にダラーラに入社。インディカー・プロジェクトに携わった後、2016年にパフォーマンスエンジニアとしてトヨタに移籍し、LMP1プロジェクトに加わった。
デジデリオがF1の世界で仕事を開始したのは、2018年。エアロパフォーマンス・エンジニアとしてハースに入り、ロマン・グロージャンやピエトロ・フィッティパルディ、ニキータ・マゼピンらのパフォーマンス・エンジニアを務めた。その後、2022年にレースエンジニアとしてウイリアムズに移籍。アレクサンダー・アルボンやニコラス・ラティフィ、ローガン・サージェントと仕事をし、レースエンジニアとしての経験を積んだデジデリオは、2023年5月にレースエンジニアを目指して、アルファタウリに移籍した。
レースエンジニアとしての経験は申し分ないが、ドライバーとレースエンジニアのコミニケーションは一朝一夕に成立するものではない。特にマシンのフィーリングは非常に繊細で、表現の仕方もドライバーによってクセがある。
「たとえば、クルマのフィーリングを表すときに、ステップ(度合い)を数字で伝えるんですが、それがどの程度なのかはマティアはわかっているんですが、ほかの人が僕の表現の仕方でフィーリングを理解するには少し時間が必要でした。シーズンの頭からいきなり新しいエンジニアと組むのはリスキーなので、僕から『前半戦はマティアとやらせてほしい』とリクエストしていました」
角田の要求をチームも理解し、角田のレースエンジニアは昨年までと同様、スピニでシーズンを開幕させた。さらにデジデリオをスピニと一緒に仕事させることで、角田とデジデリオの関係を密にしていき、夏休み以降に交代させる予定だった。今シーズンの金曜日のフリー走行ではスピニに代わって何度かレースエンジニアを務め、問題がないことを確認し、夏休み明けから交代する予定だった。
ところが、夏休み前の最後の1戦となった第14戦ベルギーGPでフロアに問題を抱えて失速したことで、チームは夏休み明け初戦となったオランダGPでもスピニを続投させ、原因をしっかりと究明することを優先。そして、今回のイタリアGPから交代となった。
デジデリオについて角田はこう語る。
「エルネストはモチベーションが高く、これまでに何回かセッションを共にしたことがあるのですが、すごくいい人ですし、それに才能もあるエンジニアなので、一緒に働くのを楽しみにしています」
デジデリオが正式に角田のレースエンジニアに就いた初めてのグランプリとなったイタリアGP。角田は16番手に終わった。しかし、デジデリオとの作業はスムーズだった。
「何回かミスもありましたが、初日としてはスムーズだったと思います。僕も含めて、僕と仕事しているほかのスタッフたちと一緒に彼をサポートして、できるだけエネネストに自信をつけさせられるようにしたいです。僕もフィードバックだったり、コメントなどで彼をサポートして、予選までにいいクルマを作り上げたいです」
4年間の成長を感じさせたイタリアGP初日の角田だった。
(Masahiro Owari)
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9/13(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
9/14(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
9/15(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 313 |
2位 | ランド・ノリス | 254 |
3位 | シャルル・ルクレール | 235 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 222 |
5位 | カルロス・サインツ | 184 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 166 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 143 |
8位 | セルジオ・ペレス | 143 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 58 |
10位 | ランス・ストロール | 24 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 476 |
2位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 456 |
3位 | スクーデリア・フェラーリ | 425 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 309 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 82 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 34 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 29 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 16 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 13 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9/15 |
第18戦 | シンガポールGP | 9/22 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |