最新記事
- PU交換、バランスは最悪「本当に腹立たしい」...
- ルクレールを30周抑え続けたピアストリの走り...
- 「タイヤ寿命は彼らより長いと考えていた」判...
- 2024年F1第17戦アゼルバイジャンGP決勝トップ...
- 2024年F1第17戦アゼルバイジャンGP決勝トップ...
- マクラーレンに約78万円の罰金。他チームのピ...
- レッドブル&HRC密着:好ペースでの表彰台争...
- 【角田裕毅F1第17戦分析】接触により空力性能...
- フェルスタッペンを含む4人がバーチャルセー...
- 表彰台争いでクラッシュしたペレスとサインツ...
- 【F1第17戦決勝の要点】モンツァのリベンジを...
- 【ポイントランキング】2024年F1第17戦アゼル...
【F1第15戦決勝の要点】ルクレールの2戦連続3位入賞を実現したフェラーリの好判断と『SF-24』の強み
2024年8月26日
オランダGP最大のヒーローは、言うまでもなく圧勝でキャリア2勝目を挙げたランド・ノリス(マクラーレン)だった。一方で最大の驚きは、6番グリッドから3位表彰台を掴んだシャルル・ルクレール(フェラーリ)だろう。
初日のフリー走行1回目(FP1)は角田裕毅(RB)、ケビン・マグヌッセン(ハース)にも先行され、9番手が精一杯だったルクレール。「せめて予選では、0.2〜0.3秒以内に付けたい」と語っていたが、予選ではポールシッターのノリスからは、0.9秒という大差をつけられた。
FP2でのロングランを見ても、マクラーレンの2台、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)には届かず。ルクレールはジョージ・ラッセル(メルセデス)よりも遅く、セルジオ・ペレス(レッドブル)とほぼ互角といった位置であり、6番グリッドから上位入賞を狙うのは、かなり難しいミッションに思われた。
しかしルクレールは、3位表彰台を手にした。スタートでペレスを攻略して5番手に浮上と、前を行くオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、ラッセルと遜色のないペースをキープし、ラッセルのほぼ1秒以内で周回を重ねた。とはいえDRSトレイン状態ではオーバーテイクまでには至らない。
すると24周目、フェラーリチームはルクレールをピットに呼び、ラッセルに対しアンダーカットを仕掛けるという好判断に出た。その動きに驚いたラッセルも慌てて翌周にピットに向かうが、ルクレールのアンダーカットは成功。さらに33周目まで引っ張ったピアストリがピットを済ませ5番手に後退したことで、ルクレールはノリス、フェルスタッペンに続く3番手におどり出ることになった。
レース後半、ラッセルを難なくかわしたピアストリが、ルクレール追撃にかかった。マクラーレンとフェラーリのロングランのペース差、そしてピアストリが9周フレッシュなハードタイヤを履いていることを思えば、ルクレールが3番手の座を守り切ることは困難かと思われた。
実際、40周目に5秒あった両者の差は、45周目には1秒以内にまで一気に縮まっていた。しかしそこから27周もの間、ルクレールはピアストリの猛追をしのぎ、最後は2秒近くまで差を広げ3位でチェッカーを受けた。
「いつもなら3位は嬉しくないけど、今日は別だ。まさか表彰台に上がれるなんて、ぜんぜん予想してなかったからね」と、まさにルクレール自身がこの結果に驚いていた。路面がほぼグリーン状態(走行セッション開始直後や雨あがりなど、路面にタイヤラバーが載っておらず、滑りやすい状態)で始まった決勝レースのコンディションで、タイヤに優しいマシンという評価のフェラーリの今季マシン『SF-24』が最大限の能力を発揮できたということか。
これでルクレールは、2戦連続となる3位入賞を果たした。ただし前戦ベルギーGPは4位でチェッカーを受けた後に、ラッセルが失格となり繰り上がっての3位だった。表彰台でシャンパンシャワーを浴びたのは、5月に行われたモナコGP以来、実に7戦ぶりとなる。
ルクレール以上に予選で手こずり、10番グリッドスタートだったカルロス・サインツ(フェラーリ)も5位入賞。フェラーリの母国戦となる次戦イタリアGPに向けて、大きな弾みのついた一戦だった。
(柴田久仁夫)
関連ニュース
9/13(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
9/14(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
9/15(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 313 |
2位 | ランド・ノリス | 254 |
3位 | シャルル・ルクレール | 235 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 222 |
5位 | カルロス・サインツ | 184 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 166 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 143 |
8位 | セルジオ・ペレス | 143 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 58 |
10位 | ランス・ストロール | 24 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 476 |
2位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 456 |
3位 | スクーデリア・フェラーリ | 425 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 309 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 82 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 34 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 29 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 16 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 13 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9/15 |
第18戦 | シンガポールGP | 9/22 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |