最新記事
- アルピーヌとHRC/ホンダ、コストキャップ規...
- パドック裏話:元タイトルスポンサーのウラル...
- 苦戦するレッドブルF1。代表は「自分たちが自...
- ルーキー向けのオフシーズン・レース開催案を...
- 引退も検討していたニューウェイがアストンマ...
- ニューウェイ加入はF1復帰以来の重要な出来事...
- ドライバーの次は優秀な技術者を育成へ。ウイ...
- 2024年F1第17戦アゼルバイジャンGP TV放送&...
- ザウバー/アウディはボルトレートと交渉。契...
- ウィートリーのアウディ移籍は“損失”とマルコ...
- 松田次生のF1目線:レッドブルが失速している...
- 勝利への野望を抱くアストンマーティンF1が大...
【F1前半戦レビュー:キック・ザウバーの“プラス”と“マイナス”】ビノットと新ボッタス/進歩のない周冠宇
2024年8月19日
F1前半戦が終了した段階で、ベテランジャーナリストのピーター・ナイガード氏が、全10チームそれぞれの良かった点と悪かった点を挙げる形で、ここまでの14戦の戦いを振り返った。今回は、コンストラクターズ選手権で10位のキック・ザウバーの前半戦レビューだ。
──────────────────
■プラス:ニュー・バルテリ・ボッタス
キック・ザウバーの2024年シーズン前半において、良いニュースはほとんどない。2026年のアウディとしての参戦に集中し、今は現状維持に甘んじているのは明らかであるため、今年はコンストラクターズ選手権最下位10位に終わる運命と思われる。
しかし、サマーブレイク直前に、フェラーリ元チーム代表マッティア・ビノットがCOOおよびCTOに就任したことは良いニュースといえるだろう。これまでザウバーのリーダーシップには、アンドレアス・ザイドルとオリバー・ホフマンが権力争いをするなどして、やや混乱が生じていた。ビノットが加わったことで、チームはようやくアウディのワークスチームとしての将来への備えをスムーズに進めることができるのではないだろうか。
チームに関して良いこととしてもうひとつ考えつくのは、バルテリ・ボッタスが真のキャラクターを定着させつつあることだ(結果自体はさほど素晴らしいものではなく、強力でないチームメイトよりは良い、というレベルだが)。
メルセデスでの5シーズンの間、ボッタスは現役ドライバーのなかで、最も退屈なドライバーのひとりだった。メルセデスの“グレー”の企業イメージに完全に適合していたのだ。
だがザウバーでの2年間を経て、本物のボッタスが姿を現した。彼は実は楽しいことが大好きな男なのである。いまやボッタスは、現役F1ドライバーのなかで、最も特徴的なキャラクターの持ち主のひとりだ。
■マイナス:国籍しかアピールポイントがない周冠宇
周冠宇は中国初のF1ドライバーであり、母国ではスーパースターだ。今年の中国GPではファンから熱狂的な歓迎を受け、メキシコシティでのセルジオ・ペレスと変わらないほどの人気だった。
2024年は周冠宇にとってフルタイムF1ドライバーとしての3年目で、ボッタスのチームメイトとして58戦を過ごしてきた。昨年はボッタスと互角に戦えるように見えた時期もあったが、今年はそうした有望さはほぼ消え去った。周冠宇は2024年シーズン前半に期待外れだったひとりであり、F1における将来に深刻な疑問が投げかけられている。
今の状況のままでは、彼のF1キャリアを救えるのは、彼の国籍だけということになってしまうかもしれない。中国がF1にとって重要な市場であることが、彼の助けになるかどうかだ。
■データ(2024年シーズン第14戦終了時)
コンストラクターズ選手権の順位:10位
チームメイト勝敗(予選):ボッタス対 周冠宇 13:1
チームメイト勝敗(スプリント予選):ボッタス対 周冠宇 2:1
チームメイト勝敗(ポイント):ボッタス対 周冠宇 0:0
2025年の予定ラインアップ:ニコ・ヒュルケンベルグ、?
(Peter Nygaard)
関連ニュース
8/30(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
8/31(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
9/1(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 303 |
2位 | ランド・ノリス | 241 |
3位 | シャルル・ルクレール | 217 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 197 |
5位 | カルロス・サインツ | 184 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 164 |
7位 | セルジオ・ペレス | 143 |
8位 | ジョージ・ラッセル | 128 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 50 |
10位 | ランス・ストロール | 24 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 446 |
2位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 438 |
3位 | スクーデリア・フェラーリ | 407 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 292 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 74 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 34 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 28 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 13 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 6 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第16戦 | イタリアGP | 9/1 |
第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9/15 |
第18戦 | シンガポールGP | 9/22 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |