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「FIAの調査は多大な損害を与えた」FOMからの情報漏洩を疑われたメルセデスF1代表。責任を問う意向は変わらず

2024年1月18日

 F1内部におけるトト・ウォルフと妻のスージー・ウォルフの関係について、FIAの調査は長くは続かなかったが、FIAが調査を実施したことによって“損害”が及んだことをウォルフは見逃すつもりはないようだ。


 昨年12月、FIAは突然、あるF1チームの代表とフォーミュラワン・マネジメント(FOM)のメンバー間で機密情報が交換されているという申し立てがあり、コンプライアンス部門が調査を行っていると発表した。この一件は、メディア『BusinessF1』がウォルフ夫妻を名指しして、疑わしい主張を行ったことがきっかけだった。


 しかし、その2日後にFIAは素早く方向転換し、潜在的な利益相反問題に関してF1関係者に対する継続的な調査を取りやめたと宣言した。それにもかかわらず、メルセデスとウォルフ夫妻はFIAに対して法的措置を講じる権利を留保しており、ウォルフは“誤解を招く事実無根”の発表についてFIAの責任を問うつもりだ。


 1カ月以上が経ち、この物議を醸した件について初めて公の場で発言したトト・ウォルフは、自身の立場を再確認した。ウォルフは自身の評判が傷つけられた一方で、FIAは公平性と適正な手続きに関する独自の基準を守ることができなかったと明言した。


「我々は何百万人もの人々に注目されており、自分たちの言動の模範とならなければならない」とウォルフは『The Daily Telegraph』に語った。


「調査は開始から終了まで2日間だったが、多大な損害を与えた。これは全般的にF1界で予想される事態ではない。スポーツをよりプロフェッショナルなものにしたいのであれば、透明性のないところに透明性をもたらし、可能な限り最高レベルの基準を設定するよう努めなければならない。これが私の立場だ」


「スージーの意見を代弁することはできないが、彼女はファイターであり、鋼のような決意を持っている。彼女が困難に直面するのはこれが初めてではない。彼女はどの法廷でも全力を尽くすつもりだ」


「今日、ウェブ上でスージー・ウォルフと入力すると、この捜査が最初のニュース項目として表示される。銃から出た弾丸は戻ってこないということだ」

トト・ウォルフ(メルセデスF1チーム代表)とスージー・ウォルフ(F1アカデミー マネジングディレクター)
トト・ウォルフ(メルセデスF1チーム代表)とスージー・ウォルフ(F1アカデミー マネジングディレクター)


 調査をめぐる論争のさなか、FIAは一連の主要幹部の辞任にも直面している。FIAは最近、スポーティングディレクターのスティーブ・ニールセンとテクニカルディレクターのティム・ゴスというふたりの主要人物の辞任を発表した。彼らの辞任は、FIAの指導力の安定性と、F1を効果的に統治する能力についての懸念を引き起こしている。


「FIAには機関として多くの重要な任務があると思うが、その第一は倫理、透明性、誠実さをもって統治することだ」とウォルフは主張した。


「これには、F1やチームとどのようにスポーツを運営するかだけでなく、ルールがどのように策定され、管理されるかということも含まれる。最終的に、我々全員が同じ目標を共有する必要がある。それは、F1を世界でさらに大きくすることだ。その実現のためには安定性が必要だ」


「経験豊富で質の高い人材が去るのはよいことではない。このスポーツをあらゆる角度から理解しているスティーブ・ニールセンが去ったのは痛手だ。ティム・ゴスも去った。こうしてニコラス・トンバジスは非常に有能な副官を失った。辞めた人たちはさらにいる」


「チームとして、我々はそのことについて何もできない。スタッフと体制をどのように管理するのか決めるのは我々ではない。しかし、これほど優秀な人材が突然組織から去れば、組織に空白が生まれるのは明らかだ。なぜこれほど多くの人々が去り、今もそうなっているのか自問しなければならない」

スティーブ・ニールセン(FIA)
スティーブ・ニールセン(FIA)



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)


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