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【F1アメリカGP予選の要点】これまで以上に縮まったチーム間の差。アップデートを継続しレッドブルに迫るライバル勢
2023年10月21日
今年のF1第19戦アメリカGP予選は、トップ5にレッドブルが1台も入らない予想外の結果となった。
コンマ1秒を争う接戦となったQ3では、まずフェラーリのシャルル・ルクレールが1分34秒723で暫定ポールポジションに立った。するとレッドブルのマックス・フェルスタッペンが最後のアタックで1分34秒718を叩き出し、トップを奪い返した。
その差、わずか1000分の5秒。しかしその直後、ターン19でトラックリミット違反があったとしてタイムは抹消され、フェルスタッペンは6番手に沈んだ。一方、前戦カタールで同じくトラックリミット違反でQ2落ちを喫していたレッドブルのセルジオ・ペレスは、今回はコースをはみ出すことはなかった。しかしペース自体が伸びず、アルピーヌ2台にも先行されて9番手に終わった。
フェルスタッペンの直接の敗因は、確かにトラックリミット違反だった。とはいえこれまでのように2番手以下に大差をつけてポールを獲得する展開だったら、たとえタイム抹消に見舞われても、ここまで順位を落とすことはなかっただろう。ちなみにフェルスタッペンは直近の2レースでも、鈴鹿で0.581秒、カタールでも0.441秒差をつけて2番手以下を圧倒している。
それが今回のオースティンでの幻のポールタイムは、上述したようにルクレールと0.005秒差しかなかった。そんな僅差の戦いは、上位勢に限らない。ルクレールから9番手ペレスまでわずか0.450秒。その前のQ2でも、トップのルクレールから1秒以内に、15人がひしめいた。
1周5.5km、ラップタイムが1分30秒を超えるサーキットで、これだけの接近戦はそう見られることではない。ほぼ同じラップタイムの鈴鹿サーキットでは、10番手のフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)はフェルスタッペンに1秒68の大差をつけられている。
さらにいえば同じサーキット・オブ・ジ・アメリカズでも、去年のアメリカGP予選では、ポールシッターのカルロス・サインツ(フェラーリ)から10番手バルテリ・ボッタスまで1秒86の開きがあった。
今年のアメリカGPだけのこの現象は、なぜ起きたのか。フェラーリやメルセデスが、ここでは一発の速さに比較的優れていることは事実である。しかしそれ以上に今回の超接戦は、「ライバルたちが急激に、レッドブルに追いつきつつある」からではないだろうか。直近3戦で連続して表彰台に上がるなど、マクラーレンの急成長に目を奪われがちだが、フェラーリ、メルセデスも着々とアップデートを重ねている。
中団勢も同様で、最速レッドブルの空力モデルに倣うマシンが続出した。ハースも今回ようやく、レッドブルタイプのサイドポンツーンを投入した。10チーム、全20台のマシン戦闘力がさらに接近した結果が、今回のタイムのひしめき合いに表れたと言えるだろう。
(取材・文 柴田久仁夫)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 324 |
2位 | ランド・ノリス | 293 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 230 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 194 |
5位 | シャルル・ルクレール | 163 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 117 |
7位 | アレクサンダー・アルボン | 70 |
8位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 66 |
9位 | アイザック・ハジャー | 38 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 617 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 280 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 260 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 239 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 86 |
6位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 62 |
7位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 61 |
8位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 55 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 44 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 20 |

第16戦 | イタリアGP | 9/7 |
第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9/21 |
第18戦 | シンガポールGP | 10/5 |
第19戦 | アメリカGP | 10/19 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/26 |

