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F1第13戦技術解説(2)来季を見据えるメルセデスが導入したサイドポッドの新デザイン
2023年8月9日
2023年F1第13戦ベルギーGPの各マシンを観察したF1i.comの技術分野担当ニコラス・カルペンティエルが、細部の画像を紹介するとともに、注目点について解説する(全3回)。
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メルセデスはベルギーGPでアップデートを導入、サイドポッド・インレット、フロアエッジに変更が加えられたことは、第1回で紹介した。さらにW14は、側面にも大きな形状変更が加えられた。
下の赤い矢印で示したように、サイドポンツーン下部の抉(えぐ)れが、後方でかなり深くなったのだ。さらにポンツーン後端はより円筒形になっており、これは他チームの車には見られない独創的なものだ。
リヤタイヤの近くでは、フロアに向かって落ちていく傾斜の角度が大きくなり(上記写真の5番目、6番目の写真の青矢印参照)、表面積が広がった(オレンジの矢印)。上下の気流が合流する重要な部分で、空気の流れが変わったということだ(緑の矢印)。一方でフロアを補強するための金属製の支柱はより長く、より高い位置に取り付けられた(紫の矢印)。
これらの変更は、リヤウイングなどマシン後方への流れを最適化することを意図している。レッドブルに比べて、メルセデスは特にリヤウイングの空力効率に問題があった。ひとことで言えばドラッグが大きすぎるのだが、今回の変更はその改善にもある程度の効果があったようだ。
「これらは、モナコで導入されたパッケージの単なる発展形で、性能面ではそれほど大きなものではない。たださまざまな開発の選択肢を、検討することができた」と、空力専門家でチーフテクニカルオフィサーのマイク・エリオットは説明した。
「今シーズンのわれわれは昨年に比べて、かなり大きく後退したことは確かだ。いろいろな問題を解決するために、必要な後退だった。今回のアップデートは、そこからは追いつくための一環だ」
「一方でシーズンの真っ最中に、シャシーやギヤボックスに大きな変更を加えるのは非常に複雑な作業になる。シーズンオフの冬の方が、ずっと簡単だ。その意味でわれわれが今やろうとしているのは、いろいろなことにトライして、来シーズンのマシンで正しい選択をするために今のマシンから学ぶことだ」
メルセデスは今回、新しいローダウンフォースのリヤウイングを設計し、ハミルトンのマシンだけに装着したことでも注目された。一方ジョージ・ラッセルは週末3日間を通して、ハイダウンフォースのウイングを使用した。
(第3回に続く)
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(翻訳・まとめ 柴田久仁夫)
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6位 | ルイス・ハミルトン | 174 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 155 |
8位 | セルジオ・ペレス | 144 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 62 |
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1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 516 |
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