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【F1マイアミGP予選の要点】マグヌッセンが今季初のQ3進出で4番手。フロアのアップデートで中団勢上位の速さを見せる
2023年5月7日
「赤旗さえ出なければ……」
予選9番手に終わったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を筆頭に、多くのドライバーがシャルル・ルクレール(フェラーリ)のクラッシュを恨めしく思ったに違いない。
対照的にこの状況に大喜びだったドライバーが、少なくとも3人。Q2までフェルスタッペンに負け続けていたのが、思わぬポールポジションが転がり込んできたセルジオ・ペレス(レッドブル)、今季自己ベストとなる2番手となったフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、そして2列目4番グリッドを獲得したケビン・マグヌッセン(ハース)だ。
特にマグヌッセンは、5戦目にして今季初のQ3進出。ここまでの4戦では13番グリッドが精一杯だったのが、いきなりの4番グリッドに大躍進した。ちなみにマグヌッセンは昨年11月のサンパウロGPでも、ジョージ・ラッセル(メルセデス)のクラッシュのおかげで、まさかのポールポジションを獲得している。半年ほどの間に立て続けにやってきたこの強運、少なくとも予選に限れば、マグヌッセンは持っているドライバーと言えそうだ。
ただし今季ここまでのマグヌッセンは上述したような予選成績で、4年ぶりにF1にフル参戦復帰したニコ・ヒュルケンベルグに0勝4敗と大きく負け越してきた。内容的にもヒュルケンベルグは開幕から3戦連続トップ10グリッドを獲得しており、惨敗と言ってよかった。
一方で今回のマグヌッセンの大躍進は、運だけで語るべきではない。ハースはマイアミにフロアのアップデートを持ち込み、確かな進化が見られたからだ。初日FP1ではヒュルケンベルグが9番手、FP2はマグヌッセンが12番手、そして予選直前のFP3ではヒュルケンベルグ8番手、マグヌッセン11番手と、トップ4以下の中団勢で上位を窺う速さだった。
予選本番も、マグヌッセンは9番手でQ3進出。12番手に終わったヒュルケンベルグにしても、渋滞に巻き込まれ、自己ベストタイムは中古タイヤで出さざるをえなかった。10番手ラッセルとの0.17秒差を十分に巻き返せる速さを、改良版ハースは持っていたということだ。
なのでQ3でもしルクレールのクラッシュがなかった場合でも、マグヌッセンはそこそこのグリッド位置につけていたことだろう。そしてマグヌッセンのレース運びの巧さは、小松礼雄エンジニアリングディレクターも高く評価するところだ。今年のマイアミはふたつのDRS区間を短くしたこともあって、決勝レースでは去年ほど簡単に抜けないことが予想される。最高速で総合6、8番手につけたハースの速さが、大きな武器になるはずだ。
(取材・文 柴田久仁夫)
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9/5(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
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1位 | オスカー・ピアストリ | 324 |
2位 | ランド・ノリス | 293 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 230 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 194 |
5位 | シャルル・ルクレール | 163 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 117 |
7位 | アレクサンダー・アルボン | 70 |
8位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 66 |
9位 | アイザック・ハジャー | 38 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 617 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 280 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 260 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 239 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 86 |
6位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 62 |
7位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 61 |
8位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 55 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 44 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 20 |

第16戦 | イタリアGP | 9/7 |
第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9/21 |
第18戦 | シンガポールGP | 10/5 |
第19戦 | アメリカGP | 10/19 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/26 |

