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【角田裕毅を海外F1ライターが斬る:第2戦】ベストの仕事をしても結果につながらず。2年間マシンに恵まれないという不運
2023年3月30日
F1ライター、エディ・エディントン氏による角田裕毅分析コラムが今年も登場。F1での3年目を迎えた角田がどう成長し、あるいはどこに課題があるのかを、エディントン氏が忌憚なく指摘していく。今回は2023年F1第2戦サウジアラビアGPについて振り返ってもらった。
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上位10人だけがポイントを獲得できる競技で、11位に終わることより悪いことがあるだろうか? 角田裕毅は、開幕戦バーレーン、第2戦サウジアラビアと、それを2戦連続で経験した。
私はジェッダには行かなかった。私ぐらいの年齢になり、それなりの地位を手に入れた人間は、どのグランプリに行き、どのグランプリに行かないかを、自分で選ぶことができるのだ。今回サーキットには行かなかったけれど、優秀な情報源の協力を得て、詳細な情報を手に入れつつ、現場にいるのと変わらない状態で、グランプリの流れを見守っていた。ただひとつ、現場に行くのと違っていたのは、おいしい赤ワインを飲みながら、走行を見ていたことだ。
……はいはい、分かっているって。自分の話ではなく角田裕毅の話をしろと言うんだろう? もちろん角田のこともしっかり観察していたからご心配なく。ひとつもミスを犯すことなく、ベテランのケビン・マグヌッセン相手に勇敢にポジションを守り続けた彼の姿に、私は深く感銘を受けた。だからこそ、レースも残りわずかという段階でマグヌッセンが前に出た時には、本当にがっかりした。たぶん角田本人と同じぐらいショックを受けていたと思う。
フランツ・トストのように攻撃的な発言でアピールしなくても、アルファタウリAT04が競争力のあるマシンではないことは誰もが知っている。友人のジョディ・エギントンと彼のエンジニアグループは、2年連続で十分な成果を出せなかった。それは角田にとって、最悪のタイミングで起きたといえるだろう。今年はF1での3年目であり、生き残りをかけて戦わなければならない重要なシーズンだ。ヘルムート・マルコは、アルファタウリ(トロロッソ)でドライバーを4年以上走らせたことはない。そして、そこからレッドブル・レーシングへと昇格させたドライバーの数より、お払い箱にしたドライバーの数の方がはるかに多いのだ。
角田はマグヌッセンに抜かれてしまった時に無線でフラストレーションを示した。状況を考えると、彼の気持ちは痛いほどよく分かる。彼は可能な限りのことをやった。自分のマシンより速い、ハース、マクラーレン、アルファロメオの周冠宇より前のポジションを守ったのだから。角田の働きを見ると、その苦労に見合う結果が手に入ればよかったのに、と思う。
さらにジェッダでは、チームメイトとの力関係においても、良い傾向が見られた。大部分の人々がニック・デ・フリースの方が速いものと予想していたが、少なくとも序盤2戦では、その予想に反して、角田の方が優勢だ。確かに今回、FP3でデ・フリースのマシンにトラブルが起きて彼は走ることができず、それが予選以降に響いたと思う。でも金曜も、角田の方がデ・フリースより速かった。今の段階では、角田にとって良い流れができつつあるようだ。
もしも角田からアドバイスを求められたら、こう答えるだろう。「とにかく自分のことに集中し続けることだ。君はいい走りをしているし、自分のマシンより速いマシンに乗るドライバーに勝っているし、常にチームメイトよりも前にいる。君はやるべきことをやっているのだ。今度はチームが自分の仕事をする番だ」。
まぁ、言うのは簡単だ。物事がうまくいっていないときには、そう簡単にはいかない。とはいえ、裕毅にできることはそれしかないのだから仕方がない。彼は自分の才能を示すためにできることはすべてやっている。あと彼に必要なのは大きな幸運ぐらいだろう。可能であれば私の強運を分けてやりたいと思わないでもないが、もちろんタダでそんなことをするつもりはないので、これからも遠くからそっと見守り、彼の健闘を祈ろうと思う。
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筆者エディ・エディントンについて
エディ・エディントン(仮名)は、ドライバーからチームオーナーに転向、その後、ドライバーマネージメント業務(他チームに押し込んでライバルからも手数料を取ることもしばしばあり)、テレビコメンテーター、スポンサーシップ業務、講演活動など、ありとあらゆる仕事に携わった。そのため彼はパドックにいる全員を知っており、パドックで働く人々もエディのことを知っている。
ただ、互いの認識は大きく異なっている。エディは、過去に会ったことがある誰かが成功を収めれば、それがすれ違った程度の人間であっても、その成功は自分のおかげであると思っている。皆が自分に大きな恩義があるというわけだ。だが人々はそんな風には考えてはいない。彼らのなかでエディは、昔貸した金をいまだに返さない男として記憶されているのだ。
しかしどういうわけか、エディを心から憎んでいる者はいない。態度が大きく、何か言った次の瞬間には反対のことを言う。とんでもない噂を広めたと思えば、自分が発信源であることを忘れて、すぐさまそれを全否定するような人間なのだが。
ある意味、彼は現代F1に向けて過去から放たれた爆風であり、1980年代、1990年代に引き戻すような存在だ。借金で借金を返し、契約はそれが書かれた紙ほどの価値もなく、値打ちがあるのはバーニーの握手だけ、そういう時代を生きた男なのである。
(Eddie Eddington)
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| 1位 | ジョージ・ラッセル | 51 |
| 2位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 47 |
| 3位 | シャルル・ルクレール | 34 |
| 4位 | ルイス・ハミルトン | 33 |
| 5位 | オリバー・ベアマン | 17 |
| 6位 | ランド・ノリス | 15 |
| 7位 | ピエール・ガスリー | 9 |
| 8位 | マックス・フェルスタッペン | 8 |
| 9位 | リアム・ローソン | 8 |
| 10位 | アービッド・リンドブラッド | 4 |
| 1位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 98 |
| 2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 67 |
| 3位 | マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム | 18 |
| 4位 | TGRハースF1チーム | 17 |
| 5位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 12 |
| 6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 12 |
| 7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 19 |
| 8位 | アウディ・レボリュートF1チーム | 2 |
| 9位 | アトラシアン・ウイリアムズF1チーム | 2 |
| 10位 | キャデラックF1チーム | 0 |


