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【F1インタビュー】厳しい状況だったフランスGPは「マックスの貫禄勝ち」と山本雅史氏。安定した走りとチーム力を評価
2022年7月30日
元ホンダの山本雅史氏が、F1第13戦ハンガリーGPが開催されているハンガロリンクを訪れた。山本氏はレッドブルの勝利に終わった前戦フランスGPについて、マックス・フェルスタッペンとシャルル・ルクレールが頭ひとつ抜けた速さを見せていると指摘。そのなかでも、レッドブルがチーム力で勝利を掴んだと振り返った。また角田裕毅については、「角田とハンガロリンクの印象が悪いとは思っていない」とハンガリーGPに期待を寄せた。
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──オーストリアGPで山本さんは「夏休み前の4戦のなかでポール・リカールはレッドブルが有利ではないか?」と言っていました。結果的に勝てましたが、かなり苦戦していたことも確かです。先週のレースを日本でどのように見ていましたか。
山本雅史氏(以下、山本氏):フェラーリがレースをリードしていたのは事実ですし、かなり厳しかったです。ただ、ご存知のように(シャルル・)ルクレールと(マックス・)フェルスタッペンの2強が抜けた速さで限界ギリギリで走っているなかでの戦いでした。そのなかで、ルクレールが自らミスを犯した。ディフェンディングチャンピオンのマックスの貫禄勝ち。レッドブルのストラテジーもよかった。ルクレールがクラッシュする2周前にアンダーカットをを仕掛けましたよね。あれがプレッシャーになったと思います。ストラテジーも含めて、レッドブルが総合的にちょっと上手だった印象です。ヨーロッパ4戦のなかで連続でフェラーリが勝ってフランスを迎えたわけですが、これでレッドブルが1勝返した。このハンガリーも非常に厳しい戦いになるのはわかっていますから、フランスでマックスが勝てたことは大きかったと思います。
──プレッシャーがあったとはいえ、ルクレールともあろうドライバーが単独でトップを走行して、重要なところでのミスというのはとても驚きました。
山本氏:ルクレールらしからぬミスでしたが、ただあの2台は究極で、(セルジオ・)ペレスとも(カルロス・)サインツとも違う速さだった。また(フェルスタッペンに比べて)2周多くタイヤを使っているなかで、落ちていたタイムを戻してプッシュしていたことも忘れてはなりません。それぐらいあのふたりは、異次元の世界で戦っていたということですよ。
──昨年の(ルイス・)ハミルトンとフェルスタッペンのふたりだけが異次元の走りをしたのに似ています。それに比べるとフランスGPのルクレールのミスは昨年の戦いを知ってる私たちとしては少し残念でした。
山本氏:昨年を例にすると、マックスが追う側で、メンタルも含めて大変だったと思います。ルイスは7回もチャンピオンを獲っていて、王座の風格もあるし、それなりに自分の余裕もあった。今年は逆のパターンでディフェンディングチャンピオンがマックスで、追う側がルクレール、ここを乗り越えて初めてチャンピオンシップに手がかかると思うので、そういった意味ではやはり経験がモノをいうのだと私は思います。繰り返しになりますが、この前のフランスは本当にあの2台だけ驚異的な速さでしたから。
もし、ふたりが逆の展開となって、2周前にマックスがタイヤ交換せずに走行を続けていたら、マックスも同じようなことになっていたかもしれない。しかし、それはさすがの経験値で、チームとのやりとり、タイヤが厳しくなっているっていうことも含めてチームがアンダーカットを狙う、そういう作戦に出たことがよかったと思います。なんとなくフェラーリはサインツとの無線のやりとりもちょっとちぐはぐというか、かみ合っていないという印象があります。そういう意味ではこの前のフランスはマックスの安定した走りに加えて、レッドブルのチーム力で勝ったと思います。
──フランスGPでは、アルファタウリが満を持してアップデートを投入し、角田裕毅選手はアゼルバイジャン以来のQ3に進出しました。
山本氏:じつは昨日(7月28日)、晩ご飯を一緒に食べる機会があったので、角田くんとも話しました。アップデートの効果があって、クルマの方向性がよくなっているのは間違いないですが、フランスではバランスが思うようにまとめられなかったと言ってました。このハンガリーでしっかりクルマのセットアップをしていけば、いい方向にいくと思うと言っていました。私はそんなに角田とハンガロリンクの印象が悪いように思っていないので、それを信じて期待したいと思います。
──昨シーズンは最終戦の4位までは、このハンガリーGPが最高位でした。
山本氏:ハンガロリンクは元々そんなにネガティブなイメージはないので、クルマのセットアップに集中してもらって、そのアップデート分の効果を発揮してほしいなと思います。
(インタビュー 尾張正博/文 河村大志)
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7/4(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
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7/6(日) | 決勝 | 結果 / レポート |


1位 | オスカー・ピアストリ | 234 |
2位 | ランド・ノリス | 226 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 165 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 147 |
5位 | シャルル・ルクレール | 119 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 103 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 63 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 46 |
9位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |
10位 | エステバン・オコン | 23 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 460 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 222 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 210 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 172 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 59 |
6位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 41 |
7位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 36 |
8位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 36 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 29 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 19 |

