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レッドブル&HRC密着:自己ベスト更新に向けプッシュしたペレス。苦戦したターン8で「あっという間にグリップを失った」

2022年5月29日

 F1第6戦モナコGPの予選後に開かれる上位3名の記者会見は、フェラーリ勢のふたりだけが参加して始まった。予選3番手となったレッドブルのセルジオ・ペレスは最後のアタックでクラッシュしたため、メディカルセンターに行っていたからだ。

レッドブル&HRC密着
予選Q3の最終盤にクラッシュしたペレス。その様子を多くの人が見つめていた


 検査を終え、問題がないことが確認されたペレスは会見への出席が許され、途中から合流した。向かって右端の椅子に座ったペレスに司会者が「まず、体調は大丈夫ですか?」と尋ねると、ペレスは「ああ、大丈夫。メディカルセンターに行ったのは念のため。というのも、僕が受けた衝撃は20Gほどだったけど、かなり低速のセクションで、そこにはテックプロ(FIAが使用している衝撃吸収バリア)があったから、衝撃はそれほどでもなかったんだ」と答えた後、こう説明した。


「今回の予選ではタイヤのウォームアップに苦しんでいて、特に最終のアタックで履いたタイヤの温度が上がっていなくて、バランスがピーキーになっていたんだ。ターン1では危うく転倒するところだった。いまにして思えば、今日はうまくいかなかった1日だったと思う」


 さらにこう続けた。


「それでもまだ自己ベストを更新できる状況にあったので、タイムを少しでも刻もうとプッシュしていた」


 そして、クラッシュしたポルティエへと向かった。


「ターン8(ポルティエ)は、予選に入ってからずっと僕にとっては難しいコーナーだった。そこでタイムを落としていたから、最後のアタックでは早めにスロットルを開けようと決めていた。でもスロットルに触れた途端、リヤタイヤのグリップがないことがわかったから、少し戻したんだけど、あっという間にグリップを失ってしまったんだ。直後にカルロス(・サインツ/フェラーリ)がぶつかってきたのには驚いたし、本当に残念だった。カルロスにも、そのほか影響を与えたみんなにも申し訳ないことをしたと思っている」


 ほかのみんなとは、サインツの後ろでタイムアタックをしていたチームメイトのマックス・フェルスタッペンのことだ。クリスチャン・ホーナー代表は「チェコが小さなミスをしたことで、マックスにも影響が及んでしまった」と、もしクラッシュがなければ、フェルスタッペンがフロントロウにつけていた可能性を示唆した。

レッドブル&HRC密着
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表(左)とフェラーリのマッティア・ビノット代表(右)


 心配なのは、ペレスがリヤからバリアにクラッシュしたため、ギヤボックスおよびパワーユニットへのダメージだ。ホーナーはこう言う。

レッドブル&HRC密着
クラッシュしたペレスのマシン


「マシンを戻してダメージを確認するが、今年はもちろんパワーユニットと同様、ペナルティなしで使えるギヤボックスがあと3つある」


 昨年まで、ギヤボックスは1基を6レース連続で使用しなければならなかったが、今年からパワーユニット同様、年間での使用制限となり、ギヤボックスは年間4基使用できる。ペレスはパワーユニットに関してはターボとMGU-Hがそれぞれ2基で、それ以外はまだ1基目。ギヤボックスも1基目なので、たとえ今回、予選後に交換してもペナルティを科せられることなく、日曜日のレースは3番手からスタートできる。



(Masahiro Owari)


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