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F1マイアミGP主催者、コースレイアウトのへの批判を受けて改善を検討「必要に応じて改修を進める」

2022年5月13日

 F1マイアミGPプロジェクトの責任者を務めるトム・ガーフィンケルは、初開催のグランプリが終了した時点で、「コースをよりよくするために必要な改修はすべて行う用意がある」と語った。


 ガーフィンケルの発言は、週末の終わりに数人のF1ドライバーがコースレイアウトを批判したことを受けてのものだ。マイアミ・インターナショナル・オートドロームは、ハードロック・スタジアムの駐車場跡に建設されたもので、最後にかなりスピードが落ちるセクションがある。なかでもシケインに設けられた縁石は、F1の標準からすればかなり高くなっている。


 マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は「金曜日に5周走ったうちの4周では、変な角度で縁石に乗ったとたんに気絶しそうになったよ。自分の頭が5回か6回、左右に大きくはずんで、脳がすごく揺れてしまったからだ」と話した。意外なことに、シャルル・ルクレール(フェラーリ)は「おそらく、あのシケインを気に入ったドライバーはグリッドでも僕くらいだろうね」と語ったが、残る全員が現王者フェルスタッペンの発言に同意した。彼ら19人は、自分たちの感想をF1レースディレクターとマイアミの主催者にはっきりと伝えている。


 こうした批判のなかで、ガーフィンケルはシケインがあのような異例のかたちで設計された理由について、以下のように説明した。


「シケインがあそこに設けられた理由について、これまで十分な説明を行っていたかどうか分からないが、それはコースの残りの部分を素晴らしいものにするためだった。我々には十分なスペースがなかったので、どこかでマシンのスピードを落とす箇所が必要だったのだ。しかし、F1とFIA国際自動車連盟の人たちと話し合って、コースをよりよいものにするための改修を考えることにした。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2022年F1第5戦マイアミGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)


 ドライバーたちにとってもうひとつ懸念されるのが、いくつかのコーナー、なかでもターン13にテックプロバリアが使われていないことだ。ターン13ではカルロス・サインツ(フェラーリ)とエステバン・オコン(エステバン・オコン)がそれぞれクラッシュを喫している。オコンには51Gの衝撃がかかり、マシンの左フロントサスペンションがモノコックを突き抜けただけでなく、シートとペダルも損傷した。ガーフィンケルはこの件にも言及した。


「すべてを正すことが重要だと考えている。ドライバーがコースオフできない限り、オーバーテイクの機会が減ってしまうからだ。我々はそれを望んでいない。私はコース設計者ではないが、できるだけオーバーテイクを増やしたいと考えている。すべての要素を慎重に振り返って、必要に応じて改修を進める」


 FIA当局者との話し合いは、次戦の第6戦スペインGPの前にも始まるようだ。今年はコースの最終仕上げからイベント開催までの期間があまりにも短かったので、マイアミの主催者たちとしては、改修作業の実施について合意したうえで、来年のマイアミGPまでかなりの日程的余裕をもって終わらせておきたいと考えているのだろう。

2022年F1第5戦マイアミGP カルロス・サインツ(フェラーリ)がFP2でクラッシュ
2022年F1第5戦マイアミGP カルロス・サインツ(フェラーリ)がFP2でクラッシュ



(Grandprix.com)




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