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2021年FIA授賞式を欠席したハミルトン、罰金の代わりに約660万円を寄付。不利な境遇にある学生の支援へ

2022年3月23日

 メルセデスのルイス・ハミルトンは、FIA国際自動車連盟が12月にパリで開催した2021年FIA授賞式を欠席したことで、高額の罰金を科せられる覚悟をしていたと語った。授賞式では、F1を含む各種の選手権に関して年末のトロフィー授与が行われた。


 F1の2021年シーズンを2位で終えたハミルトンは、受賞者のひとりだった。当日は賞を受け取るため式に参加しなければならなかったが、F1第22戦アブダビGPの終わり方が論議を呼ぶなかで、彼は出席しないという選択をした。


 メルセデスF1のチーム代表であるトト・ウォルフも式典への参加を取り止めた。8度目のコンストラクターズチャンピオンを勝ち取ったメルセデスからは、テクニカルディレクターのジェームズ・アリソンが代理で賞を受け取った。


 3月18日(金)の午前にバーレーンで行われた記者会見に出席したハミルトンは、「授賞式の件では、なんらかのかたちで罰金が発生すると思う」とメディアに語った。


「ただしそのお金が、恵まれない生い立ちながらもモータースポーツ工学の分野へ進もうとする若者たちのために使われるよう、僕たちは共同で作業してきた」


 ハミルトンとFIA新会長モハメド・ビン・スライエムとの会合を受けてFIAから出された声明によれば、不利な境遇にある学生たちのモータースポーツに関する資格取得を支援するため、ハミルトンが自主的に5万ユーロ(約660万円)を寄付することを、公式な罰金の代わりとして受け入れることが示唆されている。ハミルトンは、今こそ全員が協力して、物議を醸すような類似の事例を今後の選手権ではつくらないことが重要だと語った。


「今後物事が良い方向へ進むために、僕はFIA、そしてF1各チームとともに最大限の努力をする」

ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2022年F1第1戦バーレーンGP金曜会見 ルイス・ハミルトン(メルセデス)


 ハミルトンはまた、FIAが変化に向けて良いスタートを切ったとも述べた。これには、ニールス・ヴィティヒとエドゥアルド・フレイタスが新たにF1レースディレクター任命されたことも含まれる。彼らは、“バーチャル・レースコントロールルーム”からVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)スタイルのビデオによる判定補助を受ける。


「彼らから提案された各種の変更を歓迎する。これが全員にとってうまく機能することを願っている」


「大切なのは透明性だ。そしてルールの全員への公平な適用だ。それこそが、ドライバーとして僕たち全員の求めることだ」


 FIAのビン・スライエム会長は、ハミルトンとの会合で、7度の世界王者が今後担うべき「スポーツマンシップへの責任」についても話し合ったという。


「ハミルトンは、モータースポーツ全般にわたる、受賞者たちの年間業績を祝うことの重要性を認識した」と、FIAの声明では述べられている。


「FIA会長はハミルトンに対して、特にモータースポーツ界における彼のステータスに鑑みて、彼自身が担うべきスポーツマンシップへの責任にあらためて言及した」

ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2022年F1第1戦バーレーンGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)


 声明ではさらに、ハミルトンが、自身で設立した『ハミルトン・コミッション』の報告書に記載されているさまざまな体験や発見について、ビン・スライエムと話したことも伝えられている。この報告書はイギリスの王立工学アカデミーが執筆し、昨年発表されたものだ。


「FIA会長とハミルトンの双方が、2022年以降、この領域でさらに前向きなステップが続くことを期待している」


「多様性と包摂性は、連盟にとって主要な優先課題となっている。ダイバーシティとインクルージョンを推進するうえで大切な要件のひとつは、過小評価グループとつながることのできる取り組みの実行だ。FIAとハミルトンは、このプロセス全体について、独立した委員会と協働していく」


「FIA会長は、FIAがここ数年で行ってきた、たとえば『FIAガールズ・オン・トラック』のような重要な基礎的プロジェクトについて認識し、さらに『Mission 44』や『Ignite』といったプロジェクトにおけるハミルトンの関与を称賛した」



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)


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