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2022年F1は1ストップ戦略が主流か。新タイヤでは「ピット回数を減らすことが可能なのは事実」とピレリ

2022年1月24日

 ピレリのヘッド・オブ・カーレーシングを務めるマリオ・イゾラは、F1の新しいタイヤの低デグラデーション特性により、2022年は1ピットストップのレースが主流となる可能性があると考えている。


 2022年に刷新された技術レギュレーション・プラットフォームが導入されたことから、F1は18インチタイヤに切り替え、ピレリは新たなタイヤ構造とコンパウンドを開発した。


 ピレリはより優れた耐久性を提供する一方で、チームには戦略的な選択の余地を残すとみられる。だがイゾラは、タイヤのデグラデーション(性能劣化)が抑えられることから、ピットストップ回数が少なくなる可能性が高いと認めている。


「戦略の多様性が狭まらないことを期待している。我々のタイヤについてのアイデアと設計方法は、1ストップと2ストップの異なる戦略が混ざった状況をまさに継続するものだからだ」と、イゾラはピレリのプレシーズン・プレゼンテーションで説明した。


「新しいタイヤは低デグラデーションであり、ピットストップ回数を減らすことが可能なことも事実だ。そのため、レースの主流は1ストップになるだろう」

ピレリのヘッド・オブ・カーレーシングを務めるマリオ・イゾラ
ピレリのヘッド・オブ・カーレーシングを務めるマリオ・イゾラ


 イゾラは、ピレリタイヤの耐久性がドライバーのレース能力を損うことがない限りは、1ストップ戦略の見通しに問題はないと述べている。


「いつも言っているように、良いレースとアクションがコース上で見られる限り問題にはならない」とイゾラは語った。


「オーバーテイクをするために攻めるドライバーがいれば、多くのアクションが見られることになる。オーバーテイクが簡単すぎるのは良くない」


「ドライバーがオーバーテイクをするために懸命に努力することが重要だ。それがまさに観客が望んでいることだ」


「その件についてF1が行った調査では、観客は簡単なオーバーテイクを望んでいないというフィードバックが大半だった。観客はコース上のアクションと戦いを求めている」


 ピレリは2022年シーズン中もタイヤの開発を継続し、年間25日間のテストが予定されている。2021年、ウイリアムズはミュールカーを用意できず、ピレリの開発プログラムに参加することができなかった。


 しかし、今年のプログラムは2022年仕様のマシンを使用するため、全チームがピレリの開発テストに参加する予定だとイゾラは述べている。

2021年F1アブダビテスト メルセデスのマシンに装着された18インチタイヤ
2021年F1アブダビテスト メルセデスのマシンに装着された18インチタイヤ


「2021年は残念ながらウイリアムズがミュールカーを用意できず、10チーム中9チームのみの参加となった。しかし、今年は2022年型マシンを使用するため、全10チームに我々のタイヤ開発をサポートする機会がある」とイゾラは語った。


「それは重要なことだ。なぜなら我々のタイヤは勝者のためのものではなく、常に最善の妥協点であるからだ。どのチームにとっても良いタイヤを作る必要があり、全チームとテストすることによってそれが可能になる」


 しかし、各チームはF1史上最多となる23戦の2022年シーズンに直面しており、そのなかにテストデーを追加するには厳しいロジスティクスが要求される。


 イゾラは「可能な限りやろうとしているのは、グランプリ後にテストデーを設けることだ」と語った。


「バルセロナ(スペインGP)にレースに行った場合、火曜日と水曜日の2日間現地に滞在する。だが一部の国では制限があるため、ダブルヘッダーやトリプルヘッダーは避けるようにする必要がある」


「実施可能なテストデーの日数については十分歩み寄ることができるし、全チームとテストを行えると考えている」

2021年F1アブダビテスト マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2021年F1アブダビテスト マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

2021年F1アブダビテスト カルロス・サインツ(フェラーリ)
2021年F1アブダビテスト カルロス・サインツ(フェラーリ)

2021年F1アブダビテスト ランド・ノリス(マクラーレン)
2021年F1アブダビテスト ランド・ノリス(マクラーレン)

2021年F1アブダビテスト 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1アブダビテスト 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)


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