F1キャリアを振り返ったライコネン、最も気に入ったマシンはMP4-20。記憶に残る勝利のひとつは“鈴鹿での激戦”
2021年12月24日
グランプリレース史上最も人気の高いドライバーのひとりであるキミ・ライコネンが、今月行われた2021年最終戦アブダビGPをもって、F1人生に幕を下ろした。
モータースポーツの頂点におけるアイスマンのキャリアは、ふたつの時期に分かれている。ひとつ目は、彼が22歳だった2001年にザウバーで始まり、2009年まで続いた。好調だったその時期に、ライコネンは18度のグランプリ優勝を果たし、フェラーリ在籍中の2007年には世界タイトルを獲得している。
その後、彼は2年間F1を離れ、大好きなラリーに没頭した。2012年にロータスと契約してF1へ復帰すると、F1での記録にさらに3勝を加えた。そのうちの2勝をロータスで挙げ、フェラーリでは2018年のアメリカGPを制覇した。

F1のポッドキャスト番組『Beyond the Grid』でトム・クラークソンとともにその輝かしい経歴を振り返っていたライコネンは、最も記憶に残っている勝利をひとつ挙げるよう求められたが、ベテランドライバーにとっては悩ましい質問だったようだ。
「もちろん、一番重要だと言えるのは、(2007年の)世界選手権で重ねた勝利だ。つまり、結果として他の年よりも重要だったという意味でね」とライコネンは語った。
「優勝は、ひとつひとつが違うものだ。楽に勝てたときもあるし、とても大変だったときもあるよ。最初の優勝(2003年第2戦マレーシアGP)はうれしかったよ。なにしろ初めての経験だったからね」
「そして、最後の優勝はとても、とてもうれしかった。それまで勝てない時期が長かったんだ」
ようやく、ライコネンはマクラーレンから参戦した2005年の最終ラップで決着をつけた日本GPでの優勝を、最も記憶に残る業績のひとつに挙げた。
「どうだろう。何がよかったのかを説明するのは難しいよ」とライコネン。
「つまり、2005年の鈴鹿は、激戦の末に最終ラップで掴んだ勝利だった。だから他の勝利よりもよかったと言えるのかな? 分からないけど」
19年にわたったF1でのキャリアを通して、ライコネンはザウバー、マクラーレン、フェラーリ、ロータス、アルファロメオの5チームに所属した。そのなかでお気に入りのマシンをひとつ挙げるとしたら、マクラーレンだという。
「多分マクラーレンの2005年型だろうね」とライコネンは述べた。その年は、MP4-20を駆って7勝を挙げながら、ドライバーズ選手権ではフェルナンド・アロンソの後塵を拝して2位に終わっている。
「それから、2003年のマシンもよかったけれど、十分な速さではなかったんだ。2006年もよかったが、エンジンがあるべき完成度の域に達していなかった。フェラーリの2007年型もよかったし、(2012年の)ロータスもね」
「どれもいいマシンだった。ただし、だから必ず勝利に結びつくのかといえば、それはまた別だ」
「マシンが素晴らしいものだったとしても、なんらかの理由で十分な速さが発揮できなかったりするし、1年のあいだには他の何かが起こるかもしれない」
「とにかく、これまで多くのいいマシンに出会ってきたよ。平均的なマシンにも、あまりよくないマシンにもね。レースで走らせないまま終わってしまったマシンもある(編注:マクラーレンのMP4-18は、テスト中の問題により、2003年シーズンへの投入がチームによって見送られた)」
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(autosport web)
関連ニュース
| 12/5(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
| フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
| 12/6(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
| 予選 | 結果 / レポート | |
| 12/7(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
| 1位 | ランド・ノリス | 423 |
| 2位 | マックス・フェルスタッペン | 421 |
| 3位 | オスカー・ピアストリ | 410 |
| 4位 | ジョージ・ラッセル | 319 |
| 5位 | シャルル・ルクレール | 242 |
| 6位 | ルイス・ハミルトン | 156 |
| 7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 150 |
| 8位 | アレクサンダー・アルボン | 73 |
| 9位 | カルロス・サインツ | 64 |
| 10位 | フェルナンド・アロンソ | 56 |
| 1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 833 |
| 2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 469 |
| 3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 451 |
| 4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 398 |
| 5位 | アトラシアン・ウイリアムズ・レーシング | 137 |
| 6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 92 |
| 7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 89 |
| 8位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 79 |
| 9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 70 |
| 10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 22 |
| 第20戦 | メキシコシティGP | 10/26 |
| 第21戦 | サンパウロGP | 11/9 |
| 第22戦 | ラスベガスGP | 11/22 |
| 第23戦 | カタールGP | 11/30 |
| 第24戦 | アブダビGP | 12/7 |


