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ホンダF1田辺TD予選後会見:「高い総合力を持つレッドブルの良い面が出た」パフォーマンス改善を果たしポール獲得
2021年10月24日
2021年F1第17戦アメリカGPの予選では前戦トルコGPに続いて、4人のホンダドライバーがトップ10入りを果たした。しかも今回はレッドブルのマックス・フェルスタッペンがポールポジション、セルジオ・ペレスも3番グリッド獲得と、メルセデス相手に速さを見せた。
その成果を素直に喜ぶホンダF1の田辺豊治テクニカルディレクターは一方で、メルセデスがここに来てかなり頻繁にパワーユニット交換を繰り返していることに「非常に驚いている」「エンジンメーカーにとってはかなり辛い状況だと思う」と、ライバルを慮るコメントしていた。
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──前戦トルコGPに続いて、ホンダ製パワーユニットを搭載した4台が、予選トップ10に入りました。
田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):初日の状況を踏まえて、チームとホンダはさらなるパフォーマンス向上を進めてきました。その結果、レッドブル側はかなりいい感じに仕上がった。アルファタウリ側も昨日の状況からしたら、よくここまで来れたという印象です。4台揃ってQ3に進むのは、我々としても本当に気分の良いものです。なかでもマックス(・フェルスタッペン)は、2番手(ルイス・)ハミルトンにコンマ2秒以上の差をつけてポールポジションを獲得しました。(セルジオ・)ペレスも初日から調子がよく、僅差の3番手につけた。ふたりのドライバーの実力も含め、高い総合力を持つレッドブルの良い面が出た予選だったと思います。
──アルファタウリは初日、かなりマシンバランスに苦しんでいました。
田辺TD:はい。その状況から、夜遅くまでデータ解析を行ってセットアップを変えたことが、功を奏した感じです。
──決勝当日に向けては。
田辺TD:日曜日はさらに風が強くなる予報です。タイヤにはかなり厳しいコンディションが予想されます。角田(裕毅)選手だけは、残念ながらスタートタイヤにミディアムを選択できなかった。とはいえレースでは4台がきちんと完走し、特にマックスはポールから一番上を狙っていければと願っています。
──フェルスタッペン自身は予選後、ポールを獲れたことを非常に驚いてました。セットアップをうまくやってくれたチームに感謝しているとのことです。田辺さんはFP3まで終えた時点で、この1、3番手獲得は順当な結果だと思っていましたか。
田辺TD:まあクルマの方のセッティングもあるのでこちらはなんとも言えないですが、マックスがびっくりしてるということなら、(ポールポジション獲得は)凄かったということなんでしょうね。
■度重なるメルセデス勢のPU交換には驚き
──バルテリ・ボッタス(メルセデス)がこの4戦で3回のエンジン交換、しかも6基目のICE(エンジン本体)投入というのは、田辺さんはどう見ていますか。
田辺TD:昨年までのメルセデスを見ていた者としては、非常に驚いています。何かトラブルがあるから交換しているのでしょうが、エンジンメーカーにとってはかなり辛い状況だと思います。他のメルセデスユーザーも、2台換えていましたよね。厳しい感じなのかと想像しています。とにかく、驚いています。
──信頼性由来の問題が出て、なんらかの改良を加える場合、FIAおよび他メーカーに情報開示して同意を得ることになっていますが、今回のメルセデスはどうなんでしょう。
田辺TD:その点は全メーカーが技術規約に則った手続きでやっています。メルセデスから(変更申請が)出ているかと言えば、出ています。そこはルノーもフェラーリも、そしてホンダも出しています。
──田辺さんの口癖の「4台完走4台入賞」が今回は聞けていませんが、どうなんでしょう。
田辺TD:(苦笑)前戦トルコGPは、4台完走3台入賞でした。今回は是非その上を行きたいですし、それぞれがいいレースができればと思っています。
──今年はまだ一度も、4台入賞ができていません。そのことを特別に残念に思う気持ちは?
田辺TD:それは特にないですね。いつも4台完走、入賞を狙っていますが、ことさら記録的なことには興味ありません。それぞれいろいろな事情で、いろいろな結果になるわけですし。そこで悔いが出たら、次のレースでそうならないようにする。それにはどうしたらいいか、学んで対処する。もちろん毎戦の狙いは4台完走4台入賞ですが、できていないからといって特別に残念ということはないです。
(取材・まとめ 柴田久仁夫)
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4/18(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
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1位 | ランド・ノリス | 77 |
2位 | オスカー・ピアストリ | 74 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 69 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 63 |
5位 | シャルル・ルクレール | 32 |
6位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 30 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 25 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 18 |
9位 | エステバン・オコン | 14 |
10位 | ランス・ストロール | 10 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 151 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 93 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 71 |
4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 57 |
5位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 20 |
6位 | ウイリアムズ・レーシング | 19 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 10 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 7 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 6 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |

