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“ブリティッシュ・スプリンター”勝利を求める王者の貪欲さが強烈に刻みつけられたF1イギリスGP
2021年7月28日
2021年F1第9戦オーストリアGPでメルセデスはレッドブル・ホンダに5連勝を許した。ルイス・ハミルトン(メルセデス)が最後に勝ったのは5月上旬の第4戦スペインGPで2カ月以上の未勝利は、2014年の現行パワーユニット導入以来初めての、屈辱的経験だった。
すでにファクトリーは来季のマシン開発に100%シフトし、第10戦イギリスGPが実質的に最後の大幅アップデートになる。これで勝てなければ後半戦も劣勢挽回は期待できない。テスト嫌いのハミルトンが、グランプリ初日の午前中までファクトリーにこもってシミュレーターに乗り続けたのも、そんな強い危機感の現れだったのだろう。
そんな週末に、スプリント予選が史上初めて実施された。初日午後に予選を行い、その順位をもとに2日目午後にスプリント予選という名の17周レースを戦う。そこでグリッド順が決まり、日曜日に決勝が始まる。F1人気のテコ入れを狙い、初日から本気で走らせるための策だった。
折しもワクチン接種率が全人口の6割を超えたイギリスは、スポーツイベントの入場制限をほぼ全面解除。グランドスタンドは初日から埋まり、決勝レースには14万人以上の大観衆が詰めかけた。
当初ハミルトンは「早すぎる」と疑問を呈していたが、金曜の予選でマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)を0.075秒差で制し大歓声を浴びたことで、そんな気持ちは吹っ飛んだに違いない。初代スピードキングの称号を得て「ファンからエネルギーをもらった」とシルバーストンに戻った熱気を素直に喜んだ。
土曜のスプリント予選はフェルスタッペンに先行され2位に終わった。しかし決勝ではスタート直後からフェルスタッペンよりも自在にマシンを操っていた。そして時速300?近い超高速コプスコーナーで接触。弾き出されたフェルスタッペンはタイヤバリアに激突してリタイア、ハミルトンは10秒ペナルティを科された。
ハミルトンは当初、「10秒はレース後に加算される」と思い込んでいた。そのためピットインでの10秒は、「絶望的に長く感じた」という。これで2番手から5番手に後退するが、ランド・ノリス(マクラーレン)とバルテリ・ボッタス(メルセデス)を次々にかわし、首位シャルル・ルクレール(フェラーリ)を追う。
「追いつけるか、追いつけても抜けるか、最後まで確信がなかった」ハミルトンだったが、フェルスタッペンと同じコプスでルクレールを抜き去り、そのままチェッカー。ひたすら勝利を求める王者の貪欲さが、強烈に刻みつけられた一戦だった。
※この記事は本誌『auto sport』No.1557(2021年7月30日発売号)からの転載です。

(Kunio Shibata)
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| 1位 | ジョージ・ラッセル | 51 |
| 2位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 47 |
| 3位 | シャルル・ルクレール | 34 |
| 4位 | ルイス・ハミルトン | 33 |
| 5位 | オリバー・ベアマン | 17 |
| 6位 | ランド・ノリス | 15 |
| 7位 | ピエール・ガスリー | 9 |
| 8位 | マックス・フェルスタッペン | 8 |
| 9位 | リアム・ローソン | 8 |
| 10位 | アービッド・リンドブラッド | 4 |
| 1位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 98 |
| 2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 67 |
| 3位 | マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム | 18 |
| 4位 | TGRハースF1チーム | 17 |
| 5位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 12 |
| 6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 12 |
| 7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 19 |
| 8位 | アウディ・レボリュートF1チーム | 2 |
| 9位 | アトラシアン・ウイリアムズF1チーム | 2 |
| 10位 | キャデラックF1チーム | 0 |


