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F1スプリント予選:パルクフェルメ前倒しを懸念、一部チームがフリー走行欠席を示唆。FIAが妥協案で問題収拾へ

2021年7月2日

 F1に初めて“スプリント予選”が導入される第10戦イギリスGPに向けて、7月1日にレッドブルリンクにおいてFIA、F1、F1チーム出席の会合が行われ、パルクフェルメ規則の変更等について協議がなされた。


 F1は2021年の3戦に限り、実験的に週末のフォーマットを変更する。金曜FP2の代わりに予選を実施、土曜にはFP2の後、金曜予選結果がグリッドとして採用された“スプリント予選”という名称の100kmのレースを行う。その結果が日曜決勝のグリッドとなる。


 しかし週末のスケジュール変更に伴い、パルクフェルメコンディションについて、いくつかのチームから懸念が示されていた。


 スプリント予選が実施される週末には、通常より1日早く、金曜予選からマシンがパルクフェルメ状態に入り、パーツを自由に交換することができなくなる。


 しかし、主にアストンマーティン、アルピーヌ、マクラーレンの3チームは、使用しているクラッチの寿命が短く、通常、金曜走行終了後にクラッチの交換や整備を行っていた。新スケジュールでは、それが不可能になる。


 これについてアストンマーティンらは、交換あるいは整備を行えない場合、クラッチが最後まで持つかどうか分からないとして、以前から懸念の声をあげていた。アストンマーティンのスポーティングディレクター、アンディ・スティーブンソンは、『Auto Motor Sport』に対し、こうコメントしている。

2021年F1モナコGP セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)
2021年F1モナコGP セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)

「我々が使用しているクラッチは、そのような使い方に合わせて作られたものではない。300kmを超えるとメンテナンスが必要になる。シーズン前に分かっていれば、他のクラッチを製造しただろう。リフレッシュせずに週末を通してひとつのクラッチを使わなければならないとすると、(日曜決勝の)最後まで持つという保証はできない」


 これに対してFIAはスタート練習を減らすことを提案したというが、アルピーヌのオペレーション・マネージャーであるアラン・パーメインは、「これはスタート回数とは関係ない。単純に摩耗と消耗の問題だ。クラッチは常に使用されており、スタートではなく、ギヤチェンジが影響するのだ」と主張した。パーメインは「FIAがパルクフェルメ規則を変更しないなら、我々はプラクティスをスキップしなければならないかもしれない」とまで述べていた。


 アストンマーティンらは、FIAに対して、クラッチをパルクフェルメルールから除外するよう求めていた。これに関し、木曜に行われた会合の結果、ひとつの案について合意がなされたといわれている。パルクフェルメ期間中にクラッチのシム調整を行うことは許されないものの、チームがFIAに対し過剰な摩耗を示すデータを提出すれば、新しいクラッチを装着することが許されるという。交換が必要であったことを証明するため、チームは元のクラッチをFIAに提出する必要がある。


 チーム側にとってもうひとつ懸念材料だったのは、マシン底面のプランクだ。過度の摩耗により、規定の厚みがなくなるとペナルティを受けるため、チーム側は予選後に交換することを望んでいた。しかしFIAはこれについては許可しない方針を示したということだ。



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)


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