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「フェラーリF1はタイヤでどのチームよりも苦しんでいる」とサインツ。大規模調査を開始、解決法を探る

2021年6月25日

 フェラーリにとって第7戦フランスGPは、2021年シーズンここまでで最悪のレースだった。カルロス・サインツJr.は5番手から、シャルル・ルクレールは7番手からスタートしたが、それぞれ11位と16位に順位を下げてフィニッシュしたのだ。フェラーリがポイントを獲得できなかったのは今年初めてのことだった。


「我々にとって非常に困難で厳しいレースだった」とチーム代表のマッティア・ビノットは語った。
「本来あるべき形でタイヤを機能させることができなかったと思う。タイヤに関してのパフォーマンスと、タイヤを機能させるやり方が非常に悪かった。極めて難しい状況だ」


「これがマシンの真のパフォーマンスを反映した結果であるとは思わないが、対処法を学ぶ必要があることは間違いない。近い将来に向けてというより、中長期的に取り組むべき問題だ」


 フェラーリは、フランスGPの週末を迎える前から、タイヤで苦労するだろうことは分かっていたという。タイヤに大きな力がかかる高速サーキットである上に、気温が高かったからだ。


「2年前にもここで苦労していた」とビノットは語った。
「つまり、マシンの特性が変わっても、結局我々のパッケージとの相性が悪いコースなのだ。2年前にも対処すべき問題を抱えていた。しかしまだそれが解決していないため、今年のレースを、学ぶべき教訓として、また、解決するチャンスとして、とらえなければならない」

2021年F1第7戦フランスGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)
2021年F1第7戦フランスGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)


 サインツも、フェラーリSF21はロングランにおいてタイヤをうまく機能させるのが難しいマシンであると述べている。


「ある傾向があるんだ。正直に言うと、レースに行くたびに、そのことが脳裏にある。予選に比べてレースで少々苦しむ傾向がある。とはいえ、この問題が起きなかった週末も何度かあったのも確かだ。たとえばバルセロナでは、レースペースは問題なかった」


「僕らのマシンは、フロントタイヤが適切に機能するウインドウがとても狭いし、ライバルたちよりも、グレイニングやフロントの摩耗に苦しむ傾向にある。もしかすると、どのチームよりも苦しんでいるかもしれない。それは明らかな事実なので、なぜ作動領域が狭いのか、なぜ他チームより苦労するのかを理解しようとしている」


「チーム全体が懸命に取り組み、対処しようとしていると断言できる。自分たちが苦労していることは、誰が見ても明らかなのだから」

■「さまざまな実験で問題を軽減してから、根本的な解決を図る」とサインツ

 サインツは、フェラーリが問題解決のために大規模な調査を開始したと明かしている。
「大きなファクトリーを持つ大きな組織が、状況改善のための計画を立ち上げ、問題にどう取り組み、どう解決するかを探ろうとしているので、今後の成り行きが興味深い」とサインツはシュタイアーマルクGP直前に語った。


「僕は、改善に関するすべてのミーティングに参加している。この3日間、マラネロで過ごした。今、短期的、中期的、長期的な計画を立てている」


「短期的には、さまざまなセットアップの方向性や設定をマシンに施すことで実験をして、問題を軽減する。中長期的には、ファクトリーで問題解決のために、かなり大規模な調査を開始した」

2021年F1第8戦シュタイアーマルクGP カルロス・サインツJr.(フェラーリ)
2021年F1第8戦シュタイアーマルクGP カルロス・サインツJr.(フェラーリ)

 シャルル・ルクレールは、オーストリアでは決勝でいいパフォーマンスを発揮できるよう、プラクティスをうまく活用したいと語った。


「去年は2位を獲得できたけれど、ラッキーだったからだ」とルクレール。


「もちろんいい仕事をしたが、運も良かった。だから期待しすぎないようにしよう。3日間を最大限に利用して分析に取り組み、オーストリアの週末に向けて何ができるかを理解する。金曜と土曜をうまく使って、決勝で役立つ何かを見つけたい」



(Grandprix.com/autosport web)


レース

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