F速

  • 会員登録
  • ログイン

F1技術解説アゼルバイジャンGP(2)フレキシブルウイングの監視が強化、シールで変形をチェック

2021年6月18日

 2021年F1第6戦アゼルバイジャンGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察、印象に残った変更等について解説する。第2回では、同GPで行われたフレキシブルウイングの検査を取り上げる。


────────────────────────────────


 レッドブルが不正に使っているのではと疑惑が浮上したフレキシブルウイング。ストレート走行中のドラッグ軽減のためにリヤウイングを規定以上にたわませていると、メルセデス、マクラーレンがFIAに調査を求めた問題だった。今週末のフランスGPからさらにコントロールが厳格化されることが決まったが、すでにアゼルバイジャンでもFIAは監視を強化していた。


 現行レギュレーションでは、ウイングのたわみは静止状態で測定される。各サーキットの検査場で垂直水平の2方向にリヤウイングに荷重をかけ、1度以上のたわみが出ないかを確認する。しかし静止状態では規定範囲内でも、走行中に大きくたわんでいる疑惑が出たため、FIAは今回動体検査を導入した。


 具体的にFIAは、どんな方法を取ったのか。たわみが可視化できるよう、直径1cmのシールを12枚、マシンのリヤウイングに貼らせたのだ。写真でわかるように、たとえばフェラーリのシールは緑色、レッドブルは白だった。それぞれリヤウイングのカラーリングに対応して、目立ちやすい色にしたのだろう。この状態でリヤウイングを車載カメラで撮影すれば、走行中にどれだけたわんでいるか把握できるというわけだ。

2021年F1第6戦アゼルバイジャンGP フェラーリSF21とレッドブルRB16Bのウイングに貼られたシール
2021年F1第6戦アゼルバイジャンGP フェラーリSF21とレッドブルRB16Bのウイングに貼られたシール

 レッドブルはさらに初日フリー走行の際、チェッカーフラッグをかたどった独自のシールを投入した(赤丸囲み)。メルセデスとマクラーレンから最も強く疑われているからこそ、その疑惑を晴らしたいという思いだったのか。結局この2チームはレッドブルを正式に提訴することなく、アゼルバイジャンGPは無事に終了した。



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(翻訳・まとめ 柴田久仁夫)


レース

4/18(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
4/19(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
4/20(日) 決勝 26:00〜


ドライバーズランキング

※バーレーンGP終了時点
1位ランド・ノリス77
2位オスカー・ピアストリ74
3位マックス・フェルスタッペン69
4位ジョージ・ラッセル63
5位シャルル・ルクレール32
6位アンドレア・キミ・アントネッリ30
7位ルイス・ハミルトン25
8位アレクサンダー・アルボン18
9位エステバン・オコン14
10位ランス・ストロール10

チームランキング

※バーレーンGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム151
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム93
3位オラクル・レッドブル・レーシング71
4位スクーデリア・フェラーリHP57
5位マネーグラム・ハースF1チーム20
6位ウイリアムズ・レーシング19
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム10
8位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム7
9位BWTアルピーヌF1チーム6
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー6

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第5戦サウジアラビアGP 4/20
第6戦マイアミGP 5/4
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5/18
第8戦モナコGP 5/25
第9戦スペインGP 6/1
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年5月号 Vol.3 日本GP号