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大波乱のレースでペレスがレッドブル移籍後初優勝。角田裕毅は自己最高7位に【決勝レポート/F1第6戦】
2021年6月7日
6月6日現地時間16時、第6戦アゼルバイジャンGPの決勝が行われ、レッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスがキャリア2勝目を飾った。
雲が多く気温は24度、路面温度は40度と金曜・土曜ほどには上がっていない。
予選で赤旗無視を犯したランド・ノリス(マクラーレン)は3グリッド降格ペナルティを科されて9番グリッドからのスタート。これによって角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)は7番グリッドからのスタートとなった。
上位10台はQ2でタイム記録に使用したソフトタイヤ、11番グリッド以下はキミ・ライコネン(アルファロメオ)、ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)、ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)が新品ミディアム、ランス・ストロール(アストンマーティン)が新品ハードを履いた以外は全車が新品のソフトタイヤを選んでスタートに臨む。マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)はQ2で5周走行していたが、そのタイヤに路面ペイントによるダメージがあったため交換が許可されQ2で1周のみ使用したタイヤでスタートすることとなった。
スタートでポールポジションのシャルル・ルクレール(フェラーリ)が好加速を決めて上位勢は混乱なくグリッド通りにターン1を通過。そこからバックストレートでペレスがピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)を抜いて4番手までポジションを上げる。ターン3でカルロス・サインツ(フェラーリ)がロックアップして行き場を失い、背後の角田はフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)にインに入られて8番手に順位を下げた。ノリスが順位を下げて2周目にはダニエル・リカルド(マクラーレン)にも抜かれて13番手に後退。ラッセルは1周目にピットインしてハードタイヤに交換し最後まで走り切る戦略に出る。ストロールはターン1でミック・シューマッハー(ハース)と接触するも事なきを得た。
2番手ルイス・ハミルトン(メルセデス)は2周目の終わりから3周目のターン1に向けてルクレールをオーバーテイクし首位に立ち、3番手フェルスタッペン、4番手ペレス、5番手ガスリー、6番手サインツ、7番手アロンソ、8番手角田、9番手セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、10番手バルテリ・ボッタス(メルセデス)というオーダーになる。
フェルスタッペンもルクレールに迫るが、前のハミルトンがタイヤをいたわろうとペースを抑えて走るためルクレールもDRSが使えフェルスタッペンは抜けない。首位ハミルトンから13番手リカルドまでの集団がトレイン状態であるため8番手角田も前のアロンソを攻略しきれない。3周目のターン16で白煙を上げた11番手エステバン・オコン(アルピーヌ)がピットに戻りリタイアとなった。
7周目のメインストレートでDRSを失ったルクレールをフェルスタッペンがパス。角田も同じ7周目のターン1でアウトからアロンソを抜いて7番手に浮上し、ペレスも8周目のメインストレートでルクレールをパスして3番手に上がった。
前のボッタスを抜くのが難しいと判断したノリスは7周目にピットインしてハードタイヤに履き替える。角田に抜かれたアロンソも同様の戦略を採る。
4番手に落ちたルクレールが9周目にピットインし、角田も全開でプッシュした上で9周目にピットインしハードタイヤに履き替える。角田はアロンソを抜いたノリスの前でコースに復帰した。
11周目のターン8でサインツがフロントタイヤをロックさせ曲がりきれずランオフエリアに退避。大きく下位に後退してしまった。その周にハミルトン、ガスリー、ボッタスがピットインするがハミルトンはピットレーンの混雑のため4.6秒を要してしまう。
フェルスタッペンは12周目にピットインしてハミルトンの3.5秒前方でコースに復帰して前のポジションを確保。翌13周目にはペレスもピットインし4.3秒を要するものの僅かにハミルトンの前で戻りレッドブル勢は実質の1-2体制を築き上げた。ペレスはハミルトンを抑え込み、フェルスタッペンはじわじわと差を広げていく。
タイヤをいたわって第1スティントを引っ張ったベッテルが暫定首位に立ち、ポジションを争う角田とのギャップを広げていく。角田も全開走行で自己ベストを更新し対抗するものの、18周目まで引っ張ってハードタイヤに交換したベッテルが角田の2.5秒前方でコース復帰を果たす。
各車が2〜3秒ほどのギャップを置いて走行し、タイヤをいたわるような展開。ハミルトンは徐々にペレスに離されていき、ボッタスだけがノリスを攻略しようと仕掛けるがなかなか抜ききれない。
30周目のターン20出口でスタートからハードタイヤのまま引っ張っていたストロールの左リヤタイヤがバーストしてウォールに激しくクラッシュ。コース上にデブリが散乱しセーフティカー導入となるが、ピットエントリーはクローズとなりピットインはできない。
セーフティカー先導のまま34周目にピットエントリーがオープンになり、アロンソ、ジョビナッツィ、ラッセル、シューマッハーがピットインしタイヤを交換するギャンブルに出る。しかしシューマッハーは左フロントタイヤが締まっておらず押し戻して作業を強いられる。
レースは36周目に再開となり、ターン1の出口でベッテルがインからルクレールをパスし5番手に上がる。さらに37周目のメインストレートでガスリーまで抜いて4番手に浮上してみせた。中古のソフトに履き替えたアロンソも一気にポジションを上げて11番手に浮上し、ボッタスはライコネンにも抜かれて13番手まで後退し、続いてジョビナッツィにも抜かれてしまう。
首位フェルスタッペンはタイヤをいたわりながらもファステストを連発して2番手ペレスとのギャップを生きに4秒以上に広げ、ペレスは3番手ハミルトンを巧みに抑える。
角田はスタート直後のターン2で激しくロックしフラットスポットを作ってしまったルクレールを追いかけるが、後方からはノリスが右フロントのバイブレーションに苦しみながらも迫ってくる。
終盤に向けて各車のリアタイヤの摩耗が進む中、46周目のメインストレートで首位フェルスタッペンの左リヤタイヤが突然バーストして激しくクラッシュ。これでセーフティカー導入となり、メインストレートにデブリが散乱したため各車がピットレーンをスルーする。
レースは48周目に赤旗が提示され、各車がピットレーンに整列する。48周終了時点での順位で首位ペレス、2番手ハミルトン、3番手ベッテル、4番手ガスリー、5番手ルクレール、6番手角田、7番手ノリス、8番手サインツ、9番手リカルド、10番手アロンソというオーダーになった。
34分間の中断の間に各車がソフトタイヤに交換し、レースは現地時間18時10分に再開となった。セーフティカー先導で各車がコースインしてフォーメーションラップ扱いの49周目を周回し、50周目にスタンディングスタートで残り2周のレースが再開された。
ここでポールポジションについたペレスは加速が鈍くハミルトンがインに並びかけたものの、ブレーキングで止まりきれずターン1をオーバーシュートし最後尾へ。これでベッテルが2番手、ガスリーが3番手に上がり、スタート直後にノリスに抜かれた角田はターン5〜6でアロンソにも抜かれてしまう。ルクレールは3番手ガスリーに激しく仕掛けていくが51周目のメインストレート、そしてバックストレートでガスリーが守り切り、ルクレールにはノリスが仕掛けてくる。
首位ペレスは後続を寄せ付けず2周を走り切ってトップでチェッカードフラッグを受け、レッドブル加入後の初表彰台にして今季初優勝、通算2勝目を飾った。2位には昨年トルコGP以来の表彰台となるベッテルがアストンマーティンに初表彰台をもたらし、3位にガスリー。4位ルクレール、5位ノリス、6位アロンソ、7位角田、8位サインツ、9位リカルド、10位ライコネン、ハミルトンは16位で無得点に終わった。
(Mineoki Yoneya)
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4/18(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
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予選 | 結果 / レポート | |
4/20(日) | 決勝 | 26:00〜 |


1位 | ランド・ノリス | 77 |
2位 | オスカー・ピアストリ | 74 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 69 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 63 |
5位 | シャルル・ルクレール | 32 |
6位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 30 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 25 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 18 |
9位 | エステバン・オコン | 14 |
10位 | ランス・ストロール | 10 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 151 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 93 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 71 |
4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 57 |
5位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 20 |
6位 | ウイリアムズ・レーシング | 19 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 10 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 7 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 6 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |

