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角田裕毅、拠点をイタリアへ「トスト代表の監督のもと、自信を植え付け、成長させる」とレッドブルF1首脳

2021年6月1日

 アルファタウリ・ホンダから2021年にF1デビューを果たした角田裕毅に関し、レッドブルのモータースポーツ・コンサルタントのヘルムート・マルコは、拠点をイギリスからイタリアに移し、フランツ・トスト代表の監督下に置くことを決めたと明かした。


 角田は開幕戦バーレーンでは何度か見事なオーバーテイクを決めて9位を獲得、デビュー戦にして入賞を果たした。しかしエミリア・ロマーニャでは12位、ポルトガルでは15位、スペインではトラブルのためリタイアを喫し、モナコでは16位という結果にとどまっている。


 これまでマルコは、角田のイモラ予選でのクラッシュ、モナコFP2でのガードレールへの接触について、苦言を呈していた。


 モナコ後、マルコは、角田をチーム本拠のあるイタリアに移すことで、生活をよりしっかりした管理下に置き、彼を正しい軌道に戻し、成長させたいと語った。


「好ましい進歩がなされていない。何度かインシデントがあった後、自信を失ってしまったのだ」とマルコは『Motorsport-Total.com』に対して語った。


「裕毅をイタリアに移すことを決めた。そこでフランツ・トストが個人的に彼を監督する」


「そうすることで、我々はこれまで以上によく管理できると同時に、より強い安心感を彼に植え付けることにもなる。彼にはポテンシャルがあるのだ」


 角田は、トスト代表を慕っており、彼のドライバーに対する姿勢について次のようにコメントしている。

2021年F1プレシーズンテスト3日目 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)とチーム代表フランツ・トスト
角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)とチーム代表フランツ・トスト

「彼はとても冷静で、常にドライバーをサポートしてくれます。ああしろ、こうしろと何かを強制することはありません。アドバイスをしてくれるんです」


 角田は何度か無線で感情を爆発させ、その発言と態度が問題視されたこともあり、自分でも走行中に冷静さを保つ必要があると認めている。トスト代表からは、優しく、時に厳しく指導を受けているという。


「『無線のことは心配する必要がない。今回の無線はとりたてて問題ではない。ドライビングに集中し、問題についてエンジニアに話しかければいい』『マシンを自分が思うように機能させることを考えろ』というようなことを言われました」


「僕にとって彼は優しい人です。時々厳しいですが、いい意味での厳しさです」


「イモラの後も笑っていました。『ついてないこともある』『プッシュしすぎたね』といった感じでした。『お前は何をしてるんだ?』とか『何しているんだ、こんなミスをして』ということは言いませんでした」

2021年F1第5戦モナコGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第5戦モナコGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)




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